- 新品
- 書籍
- 文庫
新編 中国名詩選(下) 岩波文庫
1,430円
獲得ポイント13P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2015/03/19 |
JAN | 9784003700037 |
- 書籍
- 文庫
新編 中国名詩選(下)
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
新編 中国名詩選(下)
¥1,430
在庫なし
商品レビュー
5
1件のお客様レビュー
下巻の中では、李賀の「雁門太守行」が好きでした。 最初に読んだときの強烈な印象が忘れられず、図書館でもう一度借り直して読みました。 戦を終えた城の夜の風景を、鮮烈に描き出す筆致がすごい、というのが最初に読んだときの感想です。 一行目の「黒い雲の圧力で城が砕けそうだ」という印象...
下巻の中では、李賀の「雁門太守行」が好きでした。 最初に読んだときの強烈な印象が忘れられず、図書館でもう一度借り直して読みました。 戦を終えた城の夜の風景を、鮮烈に描き出す筆致がすごい、というのが最初に読んだときの感想です。 一行目の「黒い雲の圧力で城が砕けそうだ」という印象的な比喩から、一気に不穏な世界観に引き込まれてしまう。 二回目に読むと、また違う魅力が見えてきました。 例えば五行目の「半巻紅旗臨易水」(力なく半ば垂れた紅旗が易水(川の名前)に臨み……)という描写。 最初の4行には、旗に関する記述は一切出てきません。 なのに、五行目を読んだときには、描かれている旗のイメージがすでに頭の中にぼんやり見えている。 その見えている旗のイメージを、五行目で「すぱーん!」と言い当てられているような感じ。 ものすごく主観的で、読んだ全員がこんな感覚になるわけじゃないと思いますが・・・ とにかく、いつも新しい読書体験をもたらしてくれる一作です。 これが、たったの56文字で表現されているんだから本当にすごい。 最近の言葉でいえば・・・コスパ良すぎです!笑
Posted by