1,800円以上の注文で送料無料

ゆっくり、いそげ カフェからはじめる人を手段化しない経済
  • 新品
  • 書籍
  • 書籍

ゆっくり、いそげ カフェからはじめる人を手段化しない経済

影山知明(著者)

追加する に追加する

ゆっくり、いそげ カフェからはじめる人を手段化しない経済

1,650

獲得ポイント15P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 大和書房
発売年月日 2015/03/20
JAN 9784479794707

ゆっくり、いそげ

¥1,650

商品レビュー

4.2

110件のお客様レビュー

レビューを投稿

2024/11/02

現代の経済学がみえる一冊。ちかごろ消費される、ということにとてもモヤモヤしていて消費されないものをつくる、が最近のテーマの一つだった。でもそれは贈り続けるマインドを持つことで、少しずつ変わっていくのであろう。「コンビニ化」の記述は真理で、ショッキングだった。自分の行先を考えている...

現代の経済学がみえる一冊。ちかごろ消費される、ということにとてもモヤモヤしていて消費されないものをつくる、が最近のテーマの一つだった。でもそれは贈り続けるマインドを持つことで、少しずつ変わっていくのであろう。「コンビニ化」の記述は真理で、ショッキングだった。自分の行先を考えている、いままさに読むべき一冊。キャリアを考える時に読むものとしてもおすすめしたい。

Posted by ブクログ

2024/10/06

外資系コンサル会社からベンチャーキャピタルの創業に参画、経済活動の最前線にいたような著者が、カフェを開業されたということで、カフェ好きとしてはとても興味深く手に取りました。 「世界中でコカ・コーラが飲めるのはなぜなのか」 「駅前がチェーン店ばかりになる理由」 など資本主義のシス...

外資系コンサル会社からベンチャーキャピタルの創業に参画、経済活動の最前線にいたような著者が、カフェを開業されたということで、カフェ好きとしてはとても興味深く手に取りました。 「世界中でコカ・コーラが飲めるのはなぜなのか」 「駅前がチェーン店ばかりになる理由」 など資本主義のシステムについてもわかりやすく説明されて、いかに速く、いかに収益をたくさんあげるか、ということを社会で求められているのが著者の実体験としてとても伝わってきます。 そんな世の中で、影山さんさんはあえてカフェを開き、地域通貨を作ったり、本を出版したり、スローに見える挑戦を続けられています。 「ぼくらが普段お金を使うとき、それは何か欲しいものを『手に入れる(Take)』ためだ。おいしいものが食べたい、広い家に住みたい、旅行に行きたい、そのためにお金を使う。 でも、もう一つの視点として、お金を『受け取る(Given)』ための道具として捉え直すのはどうだろう。目の前の『おいしいもの』も『広い家』も『旅行』も誰かの仕事の結果だ。お金はそれを受け取るための道具。」 贈り手を意識する、相手をリスペクトするお金のやりとり。 とても素敵だなと思います。 経済活動の速いスピードの中では、誰もが取り組めるわけではないかもしれないけれど、こういう経済活動が広がっていくといいな。 私の住む街も、以前は心動かされるお店はなく、単に用を済ますためのようなチェーン店ばかり。 それがここ数年で、影山さんのカフェのように個人が、お店の内装からカフェメニューまで丁寧に作り、こだわりのコーヒー豆をハンドドリップしたり、素敵な食器でおいしい手作りスイーツやお食事を提供する小さなお店がどんどん増えています。 そしてそのお店のオーナーさんたちがつながり合い、スタンプラリーだったり、どなたかを招いて一緒にイベントやコンサートをしたり、とどんどん輪が広がっていて、わくわくしています。 今はそういうお店に足を運び、日々の生活が豊かになって幸せだな〜と感じています。 そして、そんな幸せを提供してくださるお店の方々にいつも感謝して『Given』しています。 スピード、利益重視の社会と正反対の価値観。 いろいろと考えさせられました。

Posted by ブクログ

2024/09/05

55【健全な負債感】 「負債感」とは、相手との関係の中で「受け取っているものの方が多いな」「返さなきゃ」という気持ちを背負うこと。 しかも、それは必ずしも義務感ということでもなく、本当にいいものを受け取ったときに、感謝の気持ちとともに人の中に自然と芽生える前向きな返礼の感情とも言...

55【健全な負債感】 「負債感」とは、相手との関係の中で「受け取っているものの方が多いな」「返さなきゃ」という気持ちを背負うこと。 しかも、それは必ずしも義務感ということでもなく、本当にいいものを受け取ったときに、感謝の気持ちとともに人の中に自然と芽生える前向きな返礼の感情とも言える。 58 「受贈的な人格」を刺激できているとすると、クルミを持ち帰ることはお客さんにとって自身の「負債感」を増やすことにつながるから、そこには一定の歯止めがかかる。 62【日本にチップが普及しない理由】 交換を不透過にすることで次なる交換を呼び込み、交換を継続させる。 欧米など、広大な国土・大陸の中で人々がときに移動しながら社会を作っていく環境の場合、「次、いつ会えるかわからない」状況があるからこそ、1回1回の交換でどちらが負債を負うことなくきちんと精算していくことへのインセンティブはより強い。 88 再開発などで出店可能な床(敷地)ができたとする。この物件の貸主が個人だとしたら、その個人の意思やこだわりで「こんなお店を」「こんな使い方を」と突き通すこともできるかもしれない。 ただ多くの場合、(再開発の場合などは特に)貸主は組織化され、複数の人間が関わる状態となっている。すると途端に話は難しくなる。「こんな開発をしよう」というゴールイメージの合意形成が難しいのだ。 となると、皆が納得する選択肢として「収益の最大化」がプロジェクトの落としどころとなる。 162 世の中の働き方の選択肢は、ともすると「お金にはなるけれど、やりたいことではない(自分の主体性は発揮できない)」と、「やりたいことだけれど(自分の主体性は発揮できるけれど)、お金にはならない」の究極の2択に見えてしまいがち。 165 「自分をいかす」→「まわりにいかしてもらう」→「まわりをいかす」 189 「テイクから始まる」「利用する」経済活動は、先の「説得の話法」に通じる。 お店にはお店としての主張や狙いがあり、やり取りを通じてお客さんを「動かす」ことを目指す。もっと直接的に言えば、モノを「買わせる」ことを目指す。 193 町内会だったり、青年会だったり、防災会だったり、そうした地域活動には、ほぼ自動的に加わることが想定され、関わらない選択肢は認められない。 また、関わり合いの中で、「自由に自分の意見を言い、行動する」ことには困難が伴う。どうしても年長者・居住歴の長い人、男性の意見が通りがちで、若者や女性は自分の意見を言うことをそもそも期待されていなかったり、それまでの地域の常識や慣習にそぐわない意見を言うと、白い目で見られたりする。 それがイヤで、人は都会に出た。自分のことは自分で決め、まわりから過剰に干渉されるのは嫌。まして有形無形にコントロールされるなんて、まっぴらごめん。 つまり、人は「不自由」から「自由」を求めた。結果、「孤立」した。 201 皆が「プライベート」を街に持ち出しているだけ? そう考えれば、電車の中で化粧する人を見ても、床に座ってい弁当を食べている人を見ても、もうあまり驚かなくなる。 路上に財布が落ちていても誰も持ち去らない、電車の網棚にバックが置きっぱなしになっていても誰も手を伸ばさない。「日本人はマナーがいい」ではなく「関わりたくないだけ」。 222 あらゆる仕事の正体は「時間」である。 仕事に触れた人は、直感的にその仕事に向けて費やされた時間の大きさと、そこから生じる「快」の感覚は一定の相関性を持つのではないか。それは言語的なものではなく、ときには意識すらされないものであったとしても、「何か落ち着く」「気持ちがいい」「からだがよろこんでいる」のような形で感得されるもの。 238【時間を味方にして生きるには】 ➀人間関係をギブから始める ②目的・目標を絶対視しすぎない。

Posted by ブクログ