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日本インターネット書紀 この国のインターネットは、解体寸前のビルに間借りした小さな会社からはじまった
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2015/03/01 |
JAN | 9784062189446 |
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日本インターネット書紀
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日本インターネット書紀
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商品レビュー
4.4
15件のお客様レビュー
2015年発売の書籍とは思えない。事業立ち上げ時の話に留まらず、未来の懸念事項が的確。今も課題は継続中だ。 ゼロから立ち上げた経営者というのは、他人には見えないものが見えるのだろう。 数々の経営者の自伝本を読んできたが、そのどれもが本当に興味深い。 本書もその例に洩れず読み応えの...
2015年発売の書籍とは思えない。事業立ち上げ時の話に留まらず、未来の懸念事項が的確。今も課題は継続中だ。 ゼロから立ち上げた経営者というのは、他人には見えないものが見えるのだろう。 数々の経営者の自伝本を読んできたが、そのどれもが本当に興味深い。 本書もその例に洩れず読み応えのある一冊だった。 我が国「日本」にとって「インターネット」とは一体何だったのだろうか。 本当にこのことを深く考えたことがなかった。 物事は「基本が大事」というが、まさにその通りだ。 今のように複雑化された社会では、それこそ基本を見つけ出すのは本当に難しい。 基本を知らずに表面だけで理解しようとしても、この複雑な世界を解読できるはずもない。 そういう意味で、インターネットが無かった時代から生きている我々世代は、基本を知る機会があったはずなのだ。 しかしながら、やはりここまでその本質を理解している人は稀なのだろう。 インターネットがなぜ生まれたのか。 どのような理由で、どのように発展していったのか。 これらを追いかけることで、今の社会の状況を少しでも理解していける。 更に言えば、これからの未来を予測することにも利用できる。 今の日本の、そして各会社の迷走は、これらを疎かにしたことも原因の一つなのではないだろうか。 日本は経済的に停滞してすでに30年以上が経過している。 これはそのままインターネットの歴史と言える。 つまりインターネットによって世界は大きく発展したが、日本はそこまで発展できなかったという歴史でもある。 厳密に言えば、日本もインターネットによって発展したのであろうが、世界の発展と比較すれば小規模なものに留まったということだ。 現実的にGAFAMのような企業を日本は国内で一つも生み出せていない。 ハードウェアの製造は得意であったはずなのに、結果的にスマートフォンを生み出すことは出来なかった。 これらの原因は本当に何なのだろうか。 一つの原因は、新しい技術に対する寛容さがあると思う。 日本人は真面目な性格だけに、既存の仕組みを過度に守ろうとする意識が働いてしまう。 これは文化的な部分というか、日本人の気質とまで言えることだろう。 新技術が既存の制度を破壊するポテンシャルを持っていればいるほど、それを推奨しようという思考にはなりにくい。 まさに「カニバリゼーション」であるが、本業を阻害してまで新事業を自社で立ち上げることはない。 自社に限らずその新事業が他企業発であっても、既存業界を脅かす存在であればあるほど、それは国や業界が全力でストップをかける傾向がある。 「石橋を叩いて渡らない」とはよく言ったものだが、日本人という国民性をよく表している言葉だろう。 本書は、そんな既存勢力と、破壊してでも新しい世界を作ろうと奔走した挑戦者との戦いの歴史を描いた物語だ。 自分自身を振り返ると、果たしてどちら側なのだろうか。 保守側なのか、挑戦者側なのか。 破壊する者がいなければ、新しい技術の発展、業界の発展、国家の発展はあり得ない。 守るのか、攻めるのか。 やっぱり自分は攻める方で居続けたい。 本書のように会社を立ち上げて、突っ走るタイプではないが、今の会社の中でも充分に戦えるはずなのだ。 既存勢力に迎合せず、新しい世界を作る方に奔走したい。 こういう本を読むと、正直胸が熱くなる。 IIJという会社があったから、今の日本のインターネットがある。 一生の内でそんな仕事に没頭できたらどんなに幸せか。 自分自身も50歳をとっくに過ぎているが、まだまだ挑戦しなければいけないと感じてしま う。 この時代だからこそ、守りに入る訳にはいかないのだ。 (2022/11/18)
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☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆ https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB18296881
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実際に手を動かした人にしかわからない生きた経営学。忸怩たる思い、この言葉が全てを語っている。やったものにしかわからない、伝わらない金言。
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