- 新品
- 書籍
- 新書
日本に絶望している人のための政治入門 文春新書1010
858円
獲得ポイント7P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2015/02/20 |
JAN | 9784166610105 |
- 書籍
- 新書
日本に絶望している人のための政治入門
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
日本に絶望している人のための政治入門
¥858
在庫なし
商品レビュー
3.1
33件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
なんだか随分メディアで叩かれまくって露出がなくなってしまった著者だが、ちょうどメディアに出始めた頃の発表か。 タイトルは絶望している人のための政治入門とあるが、絶望が解消されるような本ではなかったが、さまざまな角度から政治と歴史についての考察を加えているといったところか。個人的には非常にフェアな分析がされているように感じた。確かにメディア上では稀に疑問を抱かざるをえない発言をしていたような記憶があるが、個人的には楽しめた。歴史の本とも言えるが、事実を羅列するような面白みのない歴史の教科書と違い、その背景や流れに言及してあり、その辺りは特に興味深かった。 P.40 世界は摩擦に満ちており、互いへの無理解と反感は当分なくなりそうにない。だからこそ、私たちは自分の立場を相手に分かってもらおうというナイーブさをある程度あきらめなければならないのです。今ここにあるのは、戦争が起こりそうにないと感じられているからこそ、東アジアの人々が互いに摩擦を高めている現状であり、それは望ましくはないかもしれないけれど、当分付き合っていかなければならないリアリティーであると言えます。 P.72 戦後日本は、統治利権を担うエリートを世界的に見ても非常にフェアな方法で選別、育成してきました。統治利権の担い手たち=官僚+官僚出身の政治家一世は、基本的に試験の成績が良かった人たちで、お金はないけれど、権力を持つ人たちです。新興国はもとより、先進国でも経済的な特権階級と権力を有する階級には大きな重なりがあるのが通常ですが、日本ではこの重なりが非常に小さい。(中略)戦後リベラリズムの成果を誇る観点からすると、名もなき多くの財務次官や外務次官達が中産階級出身であり、大きな権力を振るってきたことの方が世界史的に稀有な現象です。統治権の担い手達は、経済的な特権階級をそれだけでは権力に近づけなかった代わりに、彼らを過剰に排斥もしませんでした。結果として日本には、これまでのところ持続的に権力を行使する政商も、祖国を捨てて大々的にキャピタルフライとする層も生まれなかったのです。 P.108 保守とは(中略)、世の中には守るべき価値があるということであり、それは必ずしも功利主義では説明できないものであるということです。(中略)経済発展を超えた価値の源泉は、通常歴史と分化の中にしか求められないので、歴史と文化のどのような要素を強調するかが大切になります。 P.139 グローバル経済がそのまま労働者に影響しない最大の理由は規制です。それは、例えば、国民国家が定める最低賃金、雇用や、待遇や、安全に関する諸々の労働基準などです。世界をグローバル経済の側から見ると、その最大の障壁は国民国家なのです。国民国家は、国民の最低限の福祉と国民の間に一定の公平性を担保するために規制を作ってきました。そして、その規制の枠組みをグローバル経済が飛び越えようとしているのです。ですから、世界を国民国家の側から見れば、最大の脅威はグローバル経済という状況が生じているのです。 P.179 冷戦思考の最大の問題点は、その実、世界的にはたいして重要ではなかったはずの地域紛争に戦略的な意味付けを与えてエスカレートさせてしまうことでした。朝鮮半島も、キューバも、ベトナムも、アフガニスタンも、実はそれほど重要な場所ではなかったはずなのに、イデオロギー上の、そして陣営全体の利益の象徴になってしまったことで悲劇が拡大しました。 P.251 政治とは、とても人間的な営みであり、サイエンスの部分とアートの部分があります。評者にも知識だけではなくセンスが求められます。きれいごとではどうにもならないことも多いけれど、理想を失ってもいけない世界です。
Posted by
流し読みして、この本の評価というか、この本に書かれていること、つまり政治への私の関心度が星二つ程度なのだと理解した。 外交・平和とか経済対策とかどうでもよい。日本は平和だし、お金もある。地方創生もどうでもよい。わたしは東京で生きていく。 出生率上げたいなら子育て支援改革せよ、...
流し読みして、この本の評価というか、この本に書かれていること、つまり政治への私の関心度が星二つ程度なのだと理解した。 外交・平和とか経済対策とかどうでもよい。日本は平和だし、お金もある。地方創生もどうでもよい。わたしは東京で生きていく。 出生率上げたいなら子育て支援改革せよ、と思うけど、もはや私の問題ではない。 おじいさん政治家が子育て女性を理解できないように、他のグループに共感することが難しいという。 日本全国で貧困化がすすんでいているから、彼らがいずれ現れるポピュリズム政権を支持して、それによってなにか起こるのだろうか。私の生活が脅かされるのだろうか。。。
Posted by
いろんな政治の出来事に持論を話す本 なんか読みにくかったおすすめはできないかも。まあフラットな立ち位置。少し自民よりかも。 わかる人には良いのだろうけどずっと語り口調なのは読んでいて辛い。入門書を名乗るならわかりやすくする工夫みたいなのが欲しかった。 右派左派、弱者、地方、女...
いろんな政治の出来事に持論を話す本 なんか読みにくかったおすすめはできないかも。まあフラットな立ち位置。少し自民よりかも。 わかる人には良いのだろうけどずっと語り口調なのは読んでいて辛い。入門書を名乗るならわかりやすくする工夫みたいなのが欲しかった。 右派左派、弱者、地方、女性、非正規、外交、自衛 自民党、キャッチオール 野党再編、分断が少ない日本、統治利権:地方重視か経済利権:大企業主義か 国内の平等のために、国外の平等には目をつむる
Posted by