商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2015/02/01 |
JAN | 9784103318521 |
- 書籍
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死んでたまるか
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死んでたまるか
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商品レビュー
3.9
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「死んでたまるか」の感想文 (1)私は今まで 幕末から維新にかけての物語をいくつか読んできました。 特に 西郷隆盛とか大久保利通に関する 薩摩の偉人の話を戊辰戦争とか 西南戦争を舞台に薩摩からの見方での小説を読んできたわけです。 (2)この「死んでたまるか」 は伊東潤先生が書かれ...
「死んでたまるか」の感想文 (1)私は今まで 幕末から維新にかけての物語をいくつか読んできました。 特に 西郷隆盛とか大久保利通に関する 薩摩の偉人の話を戊辰戦争とか 西南戦争を舞台に薩摩からの見方での小説を読んできたわけです。 (2)この「死んでたまるか」 は伊東潤先生が書かれた小説です。 日本初の金属活字を作るなど 貪欲な学究精神で彗星のごとく歩兵奉行に上り詰めた大鳥圭介を 主人公にした 東北、箱舘戊辰戦争に関する物語です。 わずか149cm の短い 体にみなぎる武士の反骨とフランス式 軍学の圧倒的知識で実戦未経験ながら 陣頭指揮をとり、幕末最後の激戦を戦い抜き、怒り、笑い、涙する 快男児を描くまさに、 熱血歴史長編で、面白すぎて、2週間で読み切りました。自分はこの方については、ほとんど予備知識がなかったです。 (3)この本は、帯にあるように「諦めることを最も嫌った男 」 主人公が言動で示している通り、人間は諦める、無理とか思うと、思考停止になるということに大感動です。自分も少しでも、参考にしていきたいと思った。 (4)榎本武揚、新選組の土方歳三との関係を細かく描写しています。 もともと、榎本武揚 とか 土方歳三の名前は知っていましたが、 彼らは戊辰戦争の東北の場面で出番が多い人だとわかり、意外でした。特に 東北の会津戦争、さらには函館戦争について色々と知識を得ることができました。 特に 函館戦争の時に、 榎本武揚 が蝦夷帝国を作るという野望に燃えて突き進んでいくわけですが、それは立派なことであったと思います。しかし、この頃になると戦争を何のためにしているのかということが、主人公を始め幕軍幹部にも、戦っている戦闘員にもわからなくなってきたのではないかと推察します。 (5)戦争はあってはならないと思います。 徳川幕府に恩顧のある人たちが、徳川慶喜が上野で謹慎してるにもかかわらず、自分たちは北に向かって官軍部隊と戦争をやって、ほぼほぼ負け戦で終わってしまう。本当に悲しいことだと思います。やはり 戦争はあってはならないと思います。 (6)幕末・明治維新に対する感情の変化 自分は今まで 薩摩や 西郷隆盛 などから見た幕末と明治維新、 戊辰戦争は官軍が正しく 西郷隆盛が正しいという身びいきな見方をしていました。 しかし、 やはり 薩摩など官軍も江戸の薩摩藩邸焼き討ち事件 のように相手をそそのかせて相手がやったというような汚いやり方をしたり、色々と残虐なことをしていたと分かりました。現在のウクライナ紛争のロシアの偽旗作戦とか、あるいは日清戦争、日露戦争、その後の 満州事変 、上海事変における日本軍のトリガーによる中国 侵略などに通じるものがあるのかと思って愕然としています。 (7)2023夏にこの傑作本に出会えて幸福です。 とにかく、新たな発見や考え方の変化もあって、この本を読んで本当に良かったと思いました。 以上
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2019.6.5完了 幕末の話は好きではない。 新政府軍に比べて幕府側が弱すぎるからだが、幕府側の酷い状況に耐えられない。 最後まで読んだけど、五稜郭あたりの腹をくくったあたりからは読めたかな。
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「何事も『無理だ、駄目だ』と思ってしまうと、人の思考はそこで止まる。頭を絞れば知恵などいくらでも湧き出てくるのだ」負け戦を続けた大鳥圭介だからこそ、説得力のある言葉だ。土方も相変わらず格好良い。函館の地で乱れ飛ぶ武士の矜恃。あまりにも愚直な彼らの様々な「幕引き」は、終演ではなく、...
「何事も『無理だ、駄目だ』と思ってしまうと、人の思考はそこで止まる。頭を絞れば知恵などいくらでも湧き出てくるのだ」負け戦を続けた大鳥圭介だからこそ、説得力のある言葉だ。土方も相変わらず格好良い。函館の地で乱れ飛ぶ武士の矜恃。あまりにも愚直な彼らの様々な「幕引き」は、終演ではなく、始まりの準備にも思えるほどに美しい。伊藤潤さんは面白いや。
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