商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2015/02/01 |
JAN | 9784163901992 |
- 書籍
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デブを捨てに
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デブを捨てに
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商品レビュー
3.8
34件のお客様レビュー
キャッチーで読みやすい地獄。こんなに鮮やかに「嫌な感じ」をエンタメとして読ませる人もなかなかいない。 『おれはクリスマスの靴下の中に〈参考書〉を発見したような顔になり』(p9) 『厭なことがあった顔だった。他人の鼻血で真っ赤になったおにぎりを喰わされたらこんな顔になるのかもしれ...
キャッチーで読みやすい地獄。こんなに鮮やかに「嫌な感じ」をエンタメとして読ませる人もなかなかいない。 『おれはクリスマスの靴下の中に〈参考書〉を発見したような顔になり』(p9) 『厭なことがあった顔だった。他人の鼻血で真っ赤になったおにぎりを喰わされたらこんな顔になるのかもしれない。』(p99) などが特にお気に入りフレーズ。
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最後の話は割と好き。 でもグロテスクな描写があって読んでてムカムカというか、割と苦手やなって思った。
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久しぶりの平山作品。タイトルから表紙のポップさから楽しみになってくる。 「いんちき小僧」金が無くあまりの空腹で、キャラメルを盗んだ男と知り合った、親子。 父親のジュンイチローと、12歳の息子キチザに誘われて始めた偽ヤクの売人の仕事。それがバレた時に...。「嘘でも良い、嘘でも良い...
久しぶりの平山作品。タイトルから表紙のポップさから楽しみになってくる。 「いんちき小僧」金が無くあまりの空腹で、キャラメルを盗んだ男と知り合った、親子。 父親のジュンイチローと、12歳の息子キチザに誘われて始めた偽ヤクの売人の仕事。それがバレた時に...。「嘘でも良い、嘘でも良いんだ!ぼくは」ジュンイチローとの親子ごっこを辞めたキチザの言葉が切なかった。 「マミーボゴボゴ」生き別れた娘からきた、手紙をきっかけに再会すると、娘は子沢山の大家族になっていた。何となくモデルになっている大家族は...と考えとしまった。 「顔が不自由で素敵な売女」ヤク中の彼氏に尽くす為に売女を生業にするチョチョミ。 マンキューの店で働く俺と、三人は次第に仲良くなる。ある日ウチダという人物が来てから、マンキューは壊れて行った。 チョチョミが良い女過ぎて泣けてくる。 「デブを捨てに」一年前に腕を折られた俺は、一年後にまた同じ場所を折られる場面に出くわす。 「デブか腕か」選べと言われて選んだデブ。 車に乗り約束の場所へデブを捨てに行くまでが仕事だったが...。 いつもの平山作品にしては、グロと暴力は少なめだったが、1短編を読み終わる頃には、登場人物の誰かを好きになる。 冒頭、嫌悪感さえあったデブも、終盤はいとおしくて仕方なく、何とも言えない中毒性のある話だった。 森に消えた彼女には幸せになって欲しい!
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