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猟犬 ハヤカワ・ミステリ1892
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2015/02/01 |
JAN | 9784150018924 |
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猟犬
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商品レビュー
3.9
26件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
警部ヴィスティングのコールドケースカルテットを読み進める前に、一旦著者ヨルン・リーエル・ホルストの本邦初訳だった本作品を。 とはいえ本作もヴィスティングシリーズの第8作目とのこと。 『カタリーナ・コード』がシリーズ何作目なのかは手元の情報だけではわからないが、是非ここまでの、そして歯抜けがあるのであればその作品達も邦訳して欲しい作家の一人だ。 『カタリーナ・コード』に始まるコールドケースカルテットは過去の未解決事件をヴィスティングが解決していく展開が特徴的な4部作だが、本作は過去の解決済事件に端を発する物語。 17年前に少女誘拐、監禁、殺害、死体遺棄の罪で有罪となり服役していたハーグルンは、半年前に釈放され、当時の証拠は警察に捏造されたものだとの訴えを起こした。 当時の責任者は若き日のヴィスティング。 メディア慣れしているが故に、疑念に対して手のひらを返したように大々的に報じる新聞各社。 挙句の果てに副署長からは、当時の責任者ということで引責停職を命ぜられる。 あの証拠は捏造だったのか。 ハーグルンに科された罰は冤罪によるものだったのか。 過去の捜査資料をつぶさに見直し、捏造したとしたら誰が?、ハーグルンが犯人でない可能性はあるのか?を北欧ミステリらしく、しっとりと着実に紐解いていく。 あくがなく、懐が深く、終始冷静で内省的なヴィスティングがかっこ良く好感度大。 自分的にはノルウェー版ジミー・ペレスといったところ。 また、新聞社に勤める娘リーネを信頼し、ときに2人3脚のような形で事件と向き合っていく姿も微笑ましい。 リーネはどちらかというと行動派で、危なっかしいところもあるのだが、それを否定することなく、むしろ自分にはない資質的に捉えているところなんかも清々しい。 騒動の結末は、おぉそっちとそっちで落とすかという感じで意外とまではいかないものの、ありきたり感はなく最後まで楽しめた。 さて、コールドケースカルテットは『鍵穴』まで読んでいるので、次は『悪意』。
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初めて読む刑事ヴィスティングもの。 17年前のセシリア誘拐殺人事件、犯人は捕まったが、今になって当の犯人が弁護士を通じ、証拠が警察によって捏造されたと訴えを起こす。そのスクープ記事を載せるのがヴィスティングの娘が記者をしている新聞紙。はたしてヴィスティングは停職処分となってしまう...
初めて読む刑事ヴィスティングもの。 17年前のセシリア誘拐殺人事件、犯人は捕まったが、今になって当の犯人が弁護士を通じ、証拠が警察によって捏造されたと訴えを起こす。そのスクープ記事を載せるのがヴィスティングの娘が記者をしている新聞紙。はたしてヴィスティングは停職処分となってしまう。 では一体真犯人は別にいるのか? ヴィスティングは17年前の調査書類や退職した当時の警官も訪ね真実を追求してゆく。そこに娘も記者として事件を追ってゆく。おりしもまた男性の殺人事件と、またしても女性の誘拐事件も起きる。事件がつながってゆく過程がなかなかおもしろかった。ヴィスティングの人物像も好感が持てた。地図もついているので、グーグルでまた検索して画像を見ながら読む。 ヴィスティングは過去の書類のコピーを自宅に持ち帰っている。別な書類は書庫に忍び込んで持ち出しているが、基本書類のコピーは堂々と持ち帰っている。これってあり? モースとかボッシュとかイギリス、アメリカの刑事ものみてると今調べている事件の書類を自宅に持ち帰っている場面がけっこうある。これってありなのか? ドラマとはいえ気になってしまった。 オスロ、ヴィスティングのいるラルヴィク、そして関係者を追ってスウェーデンヘ、なんとヴァランダーのいるイースタも出てきたのでおおっと感動してしまった。 2019年にノルウェーでドラマ化されていた。 2012発表 ノルウェー 2015.2.15発行 図書館
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ノルウェーの作家ヨルン・リーエル・ホルストの「猟犬」を読み終えました。 最近読んだ「未解決事件四部作」の、「カタリーナコード」「鍵穴」「悪意」「疑念」より前に書かれた小説で、物語の時系列も5年ぐらい前の話。 とはいえ、最近の四部作と同様に、ヴィスティングの冷静な捜査は健在。少...
ノルウェーの作家ヨルン・リーエル・ホルストの「猟犬」を読み終えました。 最近読んだ「未解決事件四部作」の、「カタリーナコード」「鍵穴」「悪意」「疑念」より前に書かれた小説で、物語の時系列も5年ぐらい前の話。 とはいえ、最近の四部作と同様に、ヴィスティングの冷静な捜査は健在。少し若いヴィスティングと、少し若いリーネ(ヴィスティングの娘)が、協力して事件の核心に迫っていく。 とても面白かったし、ヴィスティングも相変わらずかっこいいのだけれど、事件の流れのパターンが、未解決事件四部作と似てるな〜と思いました。 たまたま、日本語訳されている作品が同じようなパターンなのか、それともヴィスティングシリーズやホルストの書くもの全般なのかわからないけれど、似てる。 過去の事件と、現在起こっている事件が繋がっていて、そこを突き詰めて、事件の全体像にたどり着く、というもの。 パターン化してる、とは言っても、面白いからいいんですけどね。 これで邦訳されているホルストの小説は読み終わってしまいました。さみしー。 本国ノルウェーでは、新作が出版されているらしいので、早く翻訳して出版してくださ〜〜い。
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