サーカスの夜に

小川糸(著者)

• 販売会社／発売会社: 新潮社
• 発売年月日: 2015/01/31
• JAN: 9784103311928

商品レビュー

2024/06/09

いつの時のどこの国の話かはわからない。
番外地があってグランマじゃ日本も怪しそう。携帯はあるから最近の時代設定だと予想。仮想世界で語りたいテーマは？

2024/06/04

◆僕の体はもう、これ以上大きくならない◆
主人公は10歳で体の成長が止まってしまった少年。彼はサーカスに魅せられ、個性豊かな流れ者の集まるサーカス団に身を寄せた。サーカス団の仲間たちはそれぞれが大きな問題や不自由な心、身体を持っていた。人の優しさや、現実の厳しさ、そして運命、多くの出来事に翻弄されながらも少年は成長し、自分の居場所を見つけ出していく。人々を笑顔にする魔法のようなサーカスと、温かな気持ちになれる言葉がたくさん詰まった一冊です。

2024/02/22

成長しない体になってしまった少年が、グランマのもとを離れサーカスに入団します。団員との交流を通して成長していくお話です。

少年が入団したレインボーサーカスは、個性的な団員がいて「食べ物」に由来したニックネームがついているのですが、少年が厨房で下働きしていて料理や食材の話もでてくるので、だれがどれだかわからなくなって面白さが半減した感じです。

自分の体は窮屈な「キグルミ」。綱渡り師のナットーが男性の体というキグルミから蝶のように脱皮してズフラとして生まれ変わったことを少年が知り、これ以上大きくならない自分の体は所詮「キグルミ」なんだと気付くシーンが読ませどころですね。

「食べ物は争いの元になる。ハングリーとアングリーは根っこでは繋がっている」というコックの名言が一番印象に残りました。