商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2015/01/20 |
JAN | 9784087606997 |
- 書籍
- 文庫
凍える墓
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凍える墓
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商品レビュー
3.6
12件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
アイスランドに行きたい行きたいと騒いでいた私に知人が教えてくれた本。実在した女性死刑囚を巡る死刑が決定してから執行されるまでの短い一年を描いた作品。 女性死刑囚がどうして死刑になってしまったのか、世間から見た彼女、実際に起こったこと、彼女を巡る人たちが神を裏切ったと敬遠して嫌悪していた彼女のそばにいる間に、少しずつ彼女の人となりを理解し、心がほぐれていく様が丹念に描かれている。その一方で、死刑が覆されない女性死刑-アグネスの心は、表題そのものの「凍え」たままで、どうにもできなかった人生を悲しみながら振り返る。 私を私だと知らない人たち、と彼女が称していた周囲の人間から、最後は少しでも温もりをもらえたのだろうか。 アイスランドの極寒の冬と、束の間の春と夏を彼女の一緒に過ごしながら、寂しさと海の潮と谷間の緑を嗅いだ気がした。
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発せられた言葉は、発する人の価値によって重さが異なる。その「重み」は話の聞き手の固定観念によって変わる。人間にありがちな「決めつけ」や固定観念、その固定観念を押し通す根拠のない結審はどの時代にも存在するのだろう。 歴史や伝承は、当時の権力者(勝者)の足跡だとするのなら、この話は敗...
発せられた言葉は、発する人の価値によって重さが異なる。その「重み」は話の聞き手の固定観念によって変わる。人間にありがちな「決めつけ」や固定観念、その固定観念を押し通す根拠のない結審はどの時代にも存在するのだろう。 歴史や伝承は、当時の権力者(勝者)の足跡だとするのなら、この話は敗者に焦点を当てた魅力ある女性の一生。
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どうして読みたいと思ったのか忘れてしまった。図書館に予約したことも忘れていた。我ならすごい忘却力。初読の北欧ものなので楽しみ。
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