商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2015/01/01 |
JAN | 9784093863995 |
- 書籍
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でんでら国
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でんでら国
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商品レビュー
3.8
10件のお客様レビュー
お百姓さんとお侍の仁義なき戦い いつの時代もお上は勝手なもんですよね 江戸時代は日本が初めて経験した高齢化社会というし、今こそ国営でんでら国が必要なのでは日本?!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
姥捨て山?と、一瞬思ってしまいそうな内容かと、思ってたのだが、・・・ 幕末の老人のそれも農民たちの知恵と、行動力の凄さを物語る話である。 日本の高齢者も、このようになって行くのだろうか? 陸奥の国、八戸藩と南部藩の間の小さな国(?)を舞台に、農民と代官所の侍との ユニークかつ、知恵の絞り合いの様子が、記載されている。 飢饉、飢餓が、起こっても年貢を納めないといけない農民たち。 子供を間引き、それとも老人を姥捨て山に、・・・どうする? 年貢を飢饉の年でも、年貢米をきちんと納める。そして、60歳以上の老人が、お伊勢参りで、行方不明という不可思議な村を見つけた代官から、調査を依頼された舟越平太郎。 でんでら国に住む善兵衛たちの攻防戦が、何故か逞しく感じられる。 この当時で、60歳は、もう老人の域を越しているだろうけど、皆元気。 読んんでいて、相手がこう先駆けて来たら、どう受け止めて対抗するのだろうか?と、思いながら、楽しみながら読み進む。 途中で、舟越平四郎の父親の認知症の様子も導入されて、武士の場合は、屋敷牢だったのだろうか?なんて考えながら、まだ、そこまで現実味のない様子だけど、・・・少しずつ自分の息子も理解できないでいるように描かれている。 平四郎が、足を骨折し、それで、でんでら国へ連れて行き、手当してもらい養生する間、このでんでら国が桃源郷のように思われる風景に、持ちつ持たれつの精神が伺われる。 介護出来るものが、介護し、そして、食べ物を作る元気な者は、外で、農作をし、家に居るものは、家事をする。 昔、当たり前の様だった昭和の時代と変わらないのでは・・・と、思いながら、読み進む。 最後の方に、渡り狼獲の小五郎戸、野狗手の鰍の言論っが、今の時代の事に思える、 「生きるために殺生は許される。・・・・美味いものが悔いた、今より少しは楽な暮らしがしたい。その為に・・・商人、侍も同様だ。己に降りかかる不孝以外は、他人事なのだ。・・・」 この文章は、意味が、深い。 他人事と、思っていても、自分たちに降りかかって来ること。 老いも、いずれは、自分たちも たどり着く道。 平太郎の親への思いも、素晴らしく書かれており、老いて呆けた父親を ただ捨てるのではなく、その恩を命を差し出しても良いという念もいい。 本当に知恵のよせ集まりのような話を楽しく読んでしまった。 でも最近思うのだけど、先日、「三千円の使い方」もこのような本の装丁だったけど、本が、開きにくく、読むのに、両手で持ちながら出ないと、読めないのが、私には、難点であった。
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姥捨山をテーマにした時代小説。江戸時代、東北の小さな藩の田舎の村に姥捨山があり、農民たちがそこで暮らしているという設定。武士の農民のそれぞれの生き方、高齢者の扱い方など、現代社会の問題にもつながるようなテーマが描かれる。後半は若干冗長な感じがないでもなかったが、でも割と面白かっ...
姥捨山をテーマにした時代小説。江戸時代、東北の小さな藩の田舎の村に姥捨山があり、農民たちがそこで暮らしているという設定。武士の農民のそれぞれの生き方、高齢者の扱い方など、現代社会の問題にもつながるようなテーマが描かれる。後半は若干冗長な感じがないでもなかったが、でも割と面白かった。
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