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「吉田調書」を読み解く 朝日誤報事件と現場の真実
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | PHP研究所 |
発売年月日 | 2014/11/01 |
JAN | 9784569823492 |
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「吉田調書」を読み解く
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商品レビュー
4.4
5件のお客様レビュー
門田隆将の本はいつも熱い。 対象に体当たりで食い込んで行く、ジャーナリズムの鏡のような方だと思っている。 この、誤報を出した新聞社は真逆としか思えない。 改めて調書、そしてこの本で経緯を読み直しても、なんでこんなことになったかさっぱり判らない。 つまり、真相は明らかになっていな...
門田隆将の本はいつも熱い。 対象に体当たりで食い込んで行く、ジャーナリズムの鏡のような方だと思っている。 この、誤報を出した新聞社は真逆としか思えない。 改めて調書、そしてこの本で経緯を読み直しても、なんでこんなことになったかさっぱり判らない。 つまり、真相は明らかになっていない。誤報ではなく、虚報としか思えないなあ、やっぱり。 まだ、「新聞」として認めている人がいることが理解しづらい。
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福島第一原発事故時に、所長であった吉田氏の調書に基づき、事故時にいったい現場で、そして官邸で何がったのかを調書に基づき暴いた本。 特に、朝日新聞の意図的ともとれる、悪質な印象操作記事について糾弾しています。 事故時の現場でのストーリーに関しては、同著者の別著、死の淵…のほうがおも...
福島第一原発事故時に、所長であった吉田氏の調書に基づき、事故時にいったい現場で、そして官邸で何がったのかを調書に基づき暴いた本。 特に、朝日新聞の意図的ともとれる、悪質な印象操作記事について糾弾しています。 事故時の現場でのストーリーに関しては、同著者の別著、死の淵…のほうがおもしろく…というか引用なので、新しいものはないが、 政治家の行動が明らかになっています。 リーダーシップのかけらもない元総理はもちろんのこと、覚えていないとはっきり断っておきながら、間違いなく、全面撤退といった、と言い張る思い込み決めつけの枝野氏、冷静なのかと思いきや、非常に重要な場面で重要(であろう)電話にあえて出ない、ということを選択した、(=責任はとらないという決意だろう)せこい男、細野氏。 情けなくて、泣きそうになる。。。。 もちろん、著者のバイアスもあるだろう、 にしても、政治家から、リーダーシップのかけらもない、 生死をかけた現場に、どんなサポートが必要なのか、そしてねぎらいの言葉もなかった、政治家に、心底がっかりした。 怒鳴りに行くくらいなら、電気のジェネレーター?かなんか持ってけ!と思いました。 星マイナスポイントとしては、吉田氏の口語形式で展開されるので、ややわかりにくいから。 日本人日本語の特徴か、主語が省略されているので、わかりにくいし、氏の特徴なのかもしれないが、誤解を生みやすいのかも、とも思った。
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この書籍は所謂、福島原発事件で吉田昌朗所長(故人)の「吉田調書」をめぐって、朝日新聞が情報操作をし、虚偽の記事を紙面で流したことに対して、著者のノンフィクション・ライターの門田隆将氏の対応と、実際福島原発事件で、吉田所長が官邸や、東電本社からの圧力と闘い、どのように事故を収束させていったかという事を著した著書である。 まず、朝日新聞は原子力反対の立場から、事故当時の福島原発の責任者である、吉田所長の行動について虚偽の報道をしている。これはマスコミという立場にあるものにしては、決してやってはならないことである。 曰く「彼らは命令違反を犯し、原発から撤退した」というのである。つまり放射能を避けるため、職員の9割が福島第二原発2Fに撤退したというものだ。現実は「1F構内で最も安全な場所」である免震重要棟にいた650人に及ぶ所員たちを退避させたのである。防護マスクは決定的に不足していた。もし朝日の記事が真実なら。多くの人はマスク無しで「1F構内の別の場所で待機する」ことになる。 このとき福島原発、2号機と3号機で”18京ベクレル”という放射性物質が放出されている。朝日の言う通りだと、吉田所長は部下たちに「死ね」と命じたことになる。 門田先生は、そんなことは「あり得ない」と吉田所長の人柄から断じている。 このように、朝日新聞は原発=悪、東電=悪、現場=悪。という単純な図式の上にたった客観的なジャーナリズムとは無縁な代物だとしか思えなかったと、門田先生は仰る。 時の首相はヒステリックに「事故の被害は甚大だ。このままでは日本国は滅亡だ。(現場から)撤退などありえない!命がけでやれ」とか「撤退したら、東電は100%潰れる、逃げてみたって逃げきれないぞ!」宣ったそうだ。 この言葉は、現場を熟知していら吉田所長以下を激怒させたという。諸外国でも「職員が逃げた」「日本版セウォル号事件」と「日本人が福島第一原発から逃げ出していった」という虚偽の事実を朝日報道で知ることになったのである。 門田隆将先生は「朝日の記事は現場の取材を全くしないままで書いているのではないか?」という疑問を持つ。しかもそれは本当だった。紙幅の事情で詳細は避けるが(詳しくは本書を読んでほしい)、朝日新聞の記者は現場と本部を結んでいたテレビ会議のやり取りしか、記事に反映してないというのだ。 また現場でも、吉田所長が命を投げうって自分に事態収束のため残ってくれないか、という懇願に多数の職員が応募している、なんと30台の若手社員も大勢いたそうだ。 その結果、朝日新聞は2014年9月11日夜、いままでの虚偽の報道に対して謝罪会見を開かざるを得なかった。新聞紙各紙は朝日新聞包囲網を作ったである。 その記者会見で朝日は意図的に虚偽の記事を書いたのではなく、記者たちの記事のチェック体制が整っていなかった、と終始後手後手の対応に迫られた。 全部本書をネタ晴らしすると、読者の興味を失って申し訳ないのでこの辺でペンを置くが、時の民主党政権、東電本部、それに堂々と正攻法で対応する吉田所長の獅子奮迅がよくわかる。 福島原発は何も天災でなく、先送りする日本人の習性にある人為的事故であると本書を通じて気づかされました。 この件で、現場の人間をバッシングした朝日新聞、常に高飛車だった首相官邸と東電本店。吉田所長の海水注入がなければ、東日本はチェルノブイリの10倍の核汚染の可能性があったことを肝に銘じておいてください。 原子力はなるほど、事故が起こると高コストな電力ですが、COP21や安価で安定的な電力供給を保持するために、これからも日本国は原子力エネルギーを、だましだまし使用していく必要があると思います。 福島原発でなにかモヤモヤとしたことがあった方は、ぜひ本書を手に取ってください。
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