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秀吟百趣 講談社文芸文庫
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秀吟百趣 講談社文芸文庫

塚本邦雄(著者)

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秀吟百趣 講談社文芸文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2014/11/11
JAN 9784062902502

秀吟百趣

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2015/09/07

 現代短歌の巨人塚本邦雄による、短歌・俳句のアンソロジーである。  本編では与謝野晶子、北原白秋、斎藤茂吉、正岡子規、夏目漱石・・・と、名だたる才人たちが星を撒くように散りばめられており、目にも鮮やかである。  様々なタイプの俳句、短歌が犇めいているが、一際艶麗でドラマティック...

 現代短歌の巨人塚本邦雄による、短歌・俳句のアンソロジーである。  本編では与謝野晶子、北原白秋、斎藤茂吉、正岡子規、夏目漱石・・・と、名だたる才人たちが星を撒くように散りばめられており、目にも鮮やかである。  様々なタイプの俳句、短歌が犇めいているが、一際艶麗でドラマティックな岡本かの子の短歌には、甘い毒を食らったかのような酩酊感を覚える。   「うつし世を夢幻とおもへども百合あかあかと咲きにけるかも」 「櫻ばないのち一ぱいに咲くからに生命かけてわが眺めたり」 「ふたたびは見る春無けん狂人のわれに咲きける炎の桜」  儚い夢現を血で染まったような赤い百合が引き裂く。 幻想的で、なおかつ、その幻想の世界を打ち破るかのような激しさがある。かの子にとって、美とは力であり、また全ての生命の源泉が美だったのではないだろうか。

Posted by ブクログ

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