商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2014/11/11 |
JAN | 9784062902502 |
- 書籍
- 文庫
秀吟百趣
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秀吟百趣
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現代短歌の巨人塚本邦雄による、短歌・俳句のアンソロジーである。 本編では与謝野晶子、北原白秋、斎藤茂吉、正岡子規、夏目漱石・・・と、名だたる才人たちが星を撒くように散りばめられており、目にも鮮やかである。 様々なタイプの俳句、短歌が犇めいているが、一際艶麗でドラマティック...
現代短歌の巨人塚本邦雄による、短歌・俳句のアンソロジーである。 本編では与謝野晶子、北原白秋、斎藤茂吉、正岡子規、夏目漱石・・・と、名だたる才人たちが星を撒くように散りばめられており、目にも鮮やかである。 様々なタイプの俳句、短歌が犇めいているが、一際艶麗でドラマティックな岡本かの子の短歌には、甘い毒を食らったかのような酩酊感を覚える。 「うつし世を夢幻とおもへども百合あかあかと咲きにけるかも」 「櫻ばないのち一ぱいに咲くからに生命かけてわが眺めたり」 「ふたたびは見る春無けん狂人のわれに咲きける炎の桜」 儚い夢現を血で染まったような赤い百合が引き裂く。 幻想的で、なおかつ、その幻想の世界を打ち破るかのような激しさがある。かの子にとって、美とは力であり、また全ての生命の源泉が美だったのではないだろうか。
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