![明治絵画と理想主義 横山大観と黒田清輝をめぐって シリーズ近代美術のゆくえ](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001725/0017250760LL.jpg)
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 吉川弘文館 |
発売年月日 | 2014/11/01 |
JAN | 9784642038386 |
- 書籍
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明治絵画と理想主義
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明治絵画と理想主義
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まず、とても読みやすく、しっかりと理解を深められる感覚を持って読み進むことができた。そして日本近代絵画初心者でも、わかりやすく説明してくれる。 近代日本美術において、理想とはなんだったのか?理想の定義は日本画と洋画でそれぞれ異なり、作者は両者の見解を横山大観と黒田清輝の作品に着目...
まず、とても読みやすく、しっかりと理解を深められる感覚を持って読み進むことができた。そして日本近代絵画初心者でも、わかりやすく説明してくれる。 近代日本美術において、理想とはなんだったのか?理想の定義は日本画と洋画でそれぞれ異なり、作者は両者の見解を横山大観と黒田清輝の作品に着目しながら解説している。ピックアップされている作品は主に横山大観の〈屈原〉、黒田清輝の〈昔語り〉〈智・感・情〉である。個人的には日本画に興味があるので〈屈原〉に関する章が面白かったけれど、それと対比する黒田清輝の作品解説も違った知見で参考になった。今まで日本美術を鑑賞していて特に違和感を感じなかったけれど、海外(特に西洋)の視点から見ると、人物の平坦な表情(エクスプレッション)はどこか引っかかる部分がある。確かに、言われてみれば喜怒哀楽がはっきりしている人物画は少ないかもしれない。しかしそれが常識とされていた中で、横山大観は自身の〈屈原〉に怒りという感情を与えた。それは当時美術界で物議を醸すことになるが、日本絵画史の中では革新的な試みだった。また、歴史画とされていた屈原像に対して感情を付与するということ自体が、当時では異例のことだったらしい。 きっと今日私たちが〈屈原〉を鑑賞しても、それが特別異質であるとは思わないだろう。だが当時の人々にとって、この絵が挑戦的で衝撃的なものだったと知ると、その緊張感が絵から伝わってきて少しワクワクしてしまう。
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