商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 出版芸術社 |
発売年月日 | 2014/10/01 |
JAN | 9784882934714 |
- 書籍
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海色の壜
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海色の壜
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商品レビュー
4
19件のお客様レビュー
この本に収められた『海酒』という話が好きです。 舞台の三津浜は四国は愛媛県松山市にある港町。 ぶらり散歩が似合う町です。
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長編の歴史小説にハマっていたため、久しぶりに読んだショートショートの物語。 不思議だけれど、どこか柔らかさや温かさを感じる作品が多かった。 特に印象に残っているのは「桜」。 昔から桜は幻想的で、時に人を惑わす妖しさも持つ花だと考えているが、その妖しさと美しさを、年月を感じさせる表現で鮮やかに描いている素敵な作品だと思った。 また、少しゾッとした話で印象に残っているのは「蜜」。 琥珀色のトロリとしたドリンクと語り手の女性の妖しく光る瞳、きっと金色のネイルをしているであろうビジュアルが夜景のネオンの様に頭に浮かんでくる。 皮肉さや狂気がちりばめられていて、物語に引き込まれる。 そして、なんと言っても外せないのは、一番最後のお話「海酒」。 潮風の匂いや波の音、踏切の音などが聞こえてくるようで、まるで自分もその海で遊んだことがあるような気持ちになった。行ったことがないはずなのに、故郷の海を想うという不思議な感覚になる。 タイトルの「海色の壜」が、完成するための物語だと思った。
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表紙の海色のビンがとてもお洒落で目を惹く作品。 笑えるもの、ゾクッとするもの、不思議系、ほのぼの系、と様々なタイプのショートショートが楽しめた。 中でも『ふぐの恩返し』『蜜』『年波』『壁画の人々』『修正駅』『砂童子』『アドネコ』『夕暮れコレクター』『海酒』が好き。 特に『年波』のような最期に憧れる。私も最期は穏やかな波の音を聴きながら大きなうねりに身をゆだねたい。 そして座敷童子のような『砂童子』。私の家にも来ないかな。 子供の頃の記憶をよみがえらせてくれる『海酒』。私にとっても『海酒』はどんな味だろう。
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