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7人目の子(下) ハヤカワ文庫HM
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2014/10/01 |
JAN | 9784151807022 |
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7人目の子(下)
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商品レビュー
2.3
4件のお客様レビュー
「血」の呪縛と計り知れない「孤独」の深淵 どれだけ強い想いと覚悟を持って里親になっても、養子であることが明るみに出た途端、それまでの親子関係が容易く崩壊してしまう。血の繋がった親子であれば互いに許し合えることも、血が繋がらなければ受け入れることができない。血の繋がりが全てにおい...
「血」の呪縛と計り知れない「孤独」の深淵 どれだけ強い想いと覚悟を持って里親になっても、養子であることが明るみに出た途端、それまでの親子関係が容易く崩壊してしまう。血の繋がった親子であれば互いに許し合えることも、血が繋がらなければ受け入れることができない。血の繋がりが全てにおいて優先することも自身のルーツを追求せずにはいられない人間の性もやるせないものばかりだ。2世代に渡る悲劇も含め、良くも悪くも「血に勝るものは無し」ということだろうか。 アスガーの「孤独は欠陥」という言葉もこの作品を象徴している。血の繋がった家族がいないということが埋められない孤独であるならば、施設出身の子供達は一生癒されることのない孤独を抱えて生きていかなければならない。その中でもマリーの孤独は誰よりも深く、怒りと憎しみによって身体よりも心が歪められたのだろう。 平坦なストーリーは、無駄に冗長に感じられるかもしれない。語り手であるマリーの視点はあてにならない程形を変え、こちらは完全に混乱する。加えてマリーの視点と当事者の視点がごちゃっとしていて、誰の心情なのか情景なのか分からなくなってしまう。読んでも読んでもページが進まないのはそのせいではないかと思うくらいだ。 ただ、それを差し引いても面白かった。7人目の子の正体も事件の謎もある程度予想できたが、最後の転び方には騙された。残念なのは、事実とそうでないことの境界線があやふやで、結局どっちなの?的な事象が多く残されたことだ。 最後はいっそマウナの運営記録をそのまま載せて、読者の判断に任せた方がすっきりしただろう。
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デンマークの孤児院で、同じ時期居た7人の赤ちゃんの出生の謎を追う話。同時に国務省大臣の秘密があきらかになっていく。。。北欧ミステリー賞のガラスの鍵賞受賞とのことだが、最初から最後まではまることなく読了。予想外におもしろくなくがっかりした。
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デンマーク作品。北欧最高のミステリ大賞「ガラスの鍵」賞受賞したらしい。 児童擁護院で育った7人の子ども。中年にさしかかった頃、それぞれ手紙が送られる…。 わかりやすいミステリーではない。もう途中からミステリーじゃないつもりで読んだ。現時点の合間にはさまれる、過去の出来事が幻想文学のようにさえ思われる。ラストの種明かしとか、全体的に寓話というか、純文学だった。波にふわふわ浮かびながら楽しむ感じ。
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