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アメリカ外交の魂 帝国の理念と本能 文春学藝ライブラリー歴史8
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2014/10/20 |
JAN | 9784168130298 |
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アメリカ外交の魂
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アメリカ外交の魂
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高坂正堯氏亡き後、中西輝政氏は文明史的な洞察に裏打ちされた政治・外交論を語れる数少ない知識人の一人であるが、時に大風呂敷が過ぎて勇み足の論述が散見されることや、イデオロギー的スタンスがあまりに直截的であることから敬遠する向きもあるだろう。本書は中西ファンは勿論のこと、そうした中西...
高坂正堯氏亡き後、中西輝政氏は文明史的な洞察に裏打ちされた政治・外交論を語れる数少ない知識人の一人であるが、時に大風呂敷が過ぎて勇み足の論述が散見されることや、イデオロギー的スタンスがあまりに直截的であることから敬遠する向きもあるだろう。本書は中西ファンは勿論のこと、そうした中西嫌いの読者にも薦めたい読み応えのあるアメリカ論だ。評価の高い氏の大英帝国論、中華帝国論と比べても甲乙つけがたい好著である。孤立主義と覇権主義、理想主義と権力政治、ピュリタン的敬虔主義と世俗的物質主義、コスモポリタン的リベラリズムと愛国的共和主義・・・等々の一見相反するアメリカ政治の諸特質を、建国以来の宗教精神によって見事に解明している。 アメリカが歴史を持たない巨大な人工国家であるがゆえに、国家としての統合を保ち続けるために、「自由」であれ「民主主義」であれ、常に普遍的な「理念」を必要とするとはよく言われること(例えば斎藤真『 アメリカとは何か (平凡社ライブラリー (89)) )』だが、そこに先住民の大虐殺という建国の原初に遡る良心の「疼き」から来るある種の脅迫観念の存在を指摘したのは、心理学者の岸田秀氏(『 続 ものぐさ精神分析 (中公文庫) 』)である。中西氏が岸田氏のアメリカ論を読んでるかどうかは分からない(参考文献にはあげられていない)が、岸田氏と同じ視点からアメリカを見ている。したがって本書は着想としてはそれほど新しくも独創的でもないが、岸田氏が心理学者の直感で見抜いたことを、外交政策を軸に様々な文献と歴史的な事実に即して極めて説得的に論証している。 アメリカ外交では孤立主義と介入主義が振り子のように周期的に反復され、一方が他方の行き過ぎへの反動のようにも見える。実際そうした面もあるが、一皮向けばこの二つは同根である。旧世界の堕落した権力政治の影響を遮断しようとすれば孤立主義に傾斜し、旧世界を自らの理念に沿って作り変えようとすれば介入主義に傾斜する。共通しているのは、他国との妥協的な協調をあくまで拒絶する文明的遺伝子だ。それはアメリカという宗教国家の建国の精神であり、そうでなければアメリカがアメリカでなくなる。だからアメリカ外交における「理念」の追求と、それを実現するための「力」の追求は同じコインの裏表なのである。中西氏はこうした考察をふまえて、他国に「理念」を強要する「力」を失ったことを自覚する時、アメリカは孤立主義に向かう可能性が高いと予測する。 もちろん歴史は一つの論理だけで動くほど単純ではない。例えばアメリカ外交におけるユダヤロビーの影響力について本書は全く触れていない。したがって過度の一般化は慎むべきだが、本書がアメリカ外交を読む上で見逃がすことのできない視点を提供してくれることは間違いない。師である高坂氏の次の言葉を噛みしめながら、じっくりと読みたい本である。「人間の行為は歴史的に見て、まったく同じことが繰り返されることはないが、逆に、まったく新しいこともない。違うようでいて、どこかが似ている。」(『 古典外交の成熟と崩壊II (中公クラシックス) 』より)
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読んだ理由 政治に興味があった。アメリカに興味があった。 アメリカの個人主義とアメリカファーストの価値観が日本とずれすぎているので、その起源を歴史のみを見て説明する割と時間がかかる本。効率基準目標でもある。なんかかっこよくない?宗教国家である事と、原罪を既に背負っていることによ...
読んだ理由 政治に興味があった。アメリカに興味があった。 アメリカの個人主義とアメリカファーストの価値観が日本とずれすぎているので、その起源を歴史のみを見て説明する割と時間がかかる本。効率基準目標でもある。なんかかっこよくない?宗教国家である事と、原罪を既に背負っていることによる精神的要因。なぜ歴史がそう動いたかの時必ず語られる、必要性が明確に書いてあり、読んでて飽きない長いけど。この人のモチベーションは歴史を体系化して理解して、三冊の本を作った。これはチンケだと思った。本がゴール?は?嘘つくなよ。
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【アメリカは孤立主義に回帰するのか?】超大国への道を辿った米国の20世紀の外交・歴史を回顧。中国が台頭する中、米国外交の魂がどこを彷徨っているのかを問い質す。
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