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知れば知るほど面白い宇宙の謎 たとえばビッグ・バン以前、宇宙に何があったのか? 知的生きかた文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 三笠書房 |
発売年月日 | 2014/10/22 |
JAN | 9784837982968 |
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知れば知るほど面白い宇宙の謎
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知れば知るほど面白い宇宙の謎
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小谷太郎『知れば知るほど面白い宇宙の謎』(知的生きかた文庫、2014年11月)読了。 宇宙の謎について50のトピックスで構成された本。宇宙本も、数年に一度読みたくなるんだよなあ。 著者はNASAゴダード宇宙飛行センターの研究員などを経て、現在大学教員らしい。 それぞれのトピックスが2~4ページで構成され、図や(モノクロながら)写真も挿入され、一見、分かりやすい。 一見と書いたのは、宇宙物理学は、所詮、小生のような文系アタマには理解不能なことが多いということだ。 たとえば次のような文章。ブラックホールについて書かれたセクションの一部。 「ある天体から物体が脱出するための脱出速度は、天体の質量と、それから物体と天体の距離によって決まります。地球の表面、すなわち地球の中心から6000キロメートルの地点からボールが脱出するための脱出速度は11キロメートル/秒ですが、もっと高く、地球の表面から離れると、もっと小さな速度で脱出できます。たとえば地球の中心から38万キロメートル離れた月の位置が脱出するための脱出速度は1.4キロメートル/秒です。月の速度は1キロメートル/秒なので、もし月があと400メートル/秒だけ速度を増したら、地球から離れて宇宙を漂い出すでしょう。」[p.123] 前段は何が何だか頭の中で計算もできず、そのスケールも想像できない。結局、月が地球から離れない絶妙な位置にあるので離れないということしか分からない。(笑) しかも宇宙の話が50も続くが、現在の宇宙に関する研究では宇宙全体の5%しか見えず、95%は見えてないなどど読むと、「はぁぁぁぁ?」と疑問符だらけになる。 とはいえ、それでもこういった本が面白いのは、科学は仮説で成り立っていることを実感できることである。 小生のような社会科学の一部を研究対象にしていると、規範論よりは当為論が望ましいと思いがちだが、95%が分からない宇宙を相手にしていると、何でもありの世界になる。アインシュタインの一般相対性理論は宇宙物理学でも重要な理論らしいが、この説を発表した当時は、アインシュタイン自身も証明できない仮説があったというから驚きだ。結局、その後の研究者が相対性理論が正しいかどうかを検証し、正しいという部分が理論化され共有される。 こういうことを考えながら読み終えて、「いったもん勝ちだな」とほくそ笑むが、新説を提唱するほどの蓄積がない自分に気付き、「新説は、所詮、珍説だな」と急に卑屈になってしまった。(涙)
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