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もじれる社会 戦後日本型循環モデルを超えて ちくま新書
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もじれる社会 戦後日本型循環モデルを超えて ちくま新書

本田由紀(著者)

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もじれる社会 戦後日本型循環モデルを超えて ちくま新書

902

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2014/10/06
JAN 9784480067906

もじれる社会

¥902

商品レビュー

3.6

10件のお客様レビュー

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2022/10/23

自分の境遇がいかに恵まれているかを再認識させられた本。勉強したくてもできない子供、働きたくても働けない大人、子育てに押しつぶされる女性…。自分は一歩違えばこうなっていたと思いました。運がよかっただけ。社会的に困っている人を見て「自業自得」と思わないようにすること、そして、そういっ...

自分の境遇がいかに恵まれているかを再認識させられた本。勉強したくてもできない子供、働きたくても働けない大人、子育てに押しつぶされる女性…。自分は一歩違えばこうなっていたと思いました。運がよかっただけ。社会的に困っている人を見て「自業自得」と思わないようにすること、そして、そういった人たちにもチャンスがある社会を作るために、選挙に行くこと、この2つが主な学びです。 この本の内容は、「父親が仕事をして家庭にお金をつぎ込み、教育にお金をかけて仕事ができる人材を育てる」戦後日本の成長モデルは、経済状況が悪くなった現代には適用できない、というものでした。そのしわ寄せは特に若者や子供、女性に来ています。 貧困や若者の就労、子育ての問題など、その責任は、個人だけではなく社会にもあるはずなのに、自己責任論がまかり通る世の中はおかしいと思います。 何年か前に、小学校の先生になった大学時代の知り合いに会いました。そして彼女は「結婚したら仕事は辞める。お母さんがしっかりしていない家の子供は本当に手がかかって大変だから」と言いました。私はモヤモヤした気持ちになりました。 色んな境遇の子供がいる現代の先生って大変だな、と思いました。また、手がかかる子やその親も、多かれ少なかれ大変だろうと思います。そして子供のためにせっかく就いた仕事を辞めなければならないと思わせてしまう社会の状況に疑問を持ちました。 そんな社会に対してサラリーマンの私に具体的にできることといえば選挙に行くことくらいしか思いつかないのが心苦しいです。少し前の本ですが、ここに描かれている社会は今も同じか、悪化しているように感じました。

Posted by ブクログ

2021/09/25

『もじれ』=「もつれ」+「こじれ」。 『戦後日本型循環モデル』日本独特の循環のあり方ともいえる社会構造。バブル崩壊前までに形成された、教育・仕事・家族の3つの社会領域が循環している図。一見効率的に見えるが、何のために学ぶか、何のために仕事するか、なんのために家族と一緒に住むのか、...

『もじれ』=「もつれ」+「こじれ」。 『戦後日本型循環モデル』日本独特の循環のあり方ともいえる社会構造。バブル崩壊前までに形成された、教育・仕事・家族の3つの社会領域が循環している図。一見効率的に見えるが、何のために学ぶか、何のために仕事するか、なんのために家族と一緒に住むのか、という人間の生涯にとって重要な意味を持つはずの家族・教育・仕事の本質的な存在意義や価値を、掘り崩すように作用していた。バブル崩壊後、モデルは破綻しつつあり、各社会で歪みが出来ている。今後の方向性としては、一方向の循環でなく、双方向になるよう、リカレント教育の推進によるジョブ型雇用の推進、ジョブ型雇用によるワークライフバランス、男女共同参画の推進、共働きによる子供や家族のケアを教育が地域のハブとなって支えられるように。 メリトクラシー→コミュ力のようや人間性、感情に結びついた測定し難い能力を重視する社会に移行しつつある→『ハイパーメリトクラシー』

Posted by ブクログ

2021/08/28

日本社会での能力をめぐるフレームワークは学力及び人間力の垂直的多様化(格差)に偏り、コンテンツに即した水平的多様化が極めて脆弱であるとともに、能力の形成と発揮をめぐる責任が強固に個人および母親に帰属されている。 世界はどこも厳しい、日本はまだマシ、ってわけでもなさそうです。

Posted by ブクログ

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