峠うどん物語(上) 講談社文庫

重松清(著者)

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2014/10/01
• JAN: 9784062779463

商品レビュー

2024/09/06

2024.9.5読了。
弟の本棚シリーズ第3弾。峠のうどん物語という題名と重松清という作家。間違いなく面白いだろう、と手にとってみましたが、老いと死がだんだん人ごとではなくなってくる私たち世代にはじんとくる作品でした。そういう点では、淑子ちゃんのお父さんの同級生のお葬式のお話は身につまされるものがありました。
淑子ちゃんを始め、登場人物の設定や性格がきちんと描かれていて、感情移入しやすかったです。私は絶対おばあちゃんの性格が1番近いけど、無駄なことは言わないけど、本質を捉えた一言を言うおじいちゃんの性格がとても羨ましく好きです。
あ、あとボーズさん、泣きました。これから立派なお坊さんに育ってくれると良いですね。
下巻もあるので、これからすぐに読み始めようと思います。楽しみです♪

2024/08/12

葬儀場前のうどん屋の話。

うどん屋を営むおじいちゃんとおばあちゃんを持つ中学生の淑子の話。

一話一話が短編集のようになっている。

2023/11/16

大好きな重松さんの作品の中で未読だったため読んでみたのですが、やはり私は重松さんの作品が好きだなと改めて感じました。
2014年と約10年前の作品であったのには驚きました。あらすじなどは見ずに読み始めたのですが、ただのうどん屋の話ではなく斎場の真ん前にあるうどん屋の物語であると分かった時はかなり衝撃でした。
あまり見た事のない設定だったので不思議な感覚でしたが、自分にとってはこの作品を通して良い経験が出来たのではないかと感じました。
重松清にしか書けない人間の様々な感情がありました。

1つ難点あげるとすればこの本を読んでいる間は一生うどんが食べたくなること！！笑