商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 徳間書店 |
発売年月日 | 2014/10/03 |
JAN | 9784198938956 |
- 書籍
- 文庫
若桜鉄道うぐいす駅
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若桜鉄道うぐいす駅
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商品レビュー
2.9
9件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
鳥取県に実在する第3セクター鉄道、若桜鉄道を舞台としたローカル線(または沿線地域)再生の物語…を想像して読んでみましたが、全然違っていました。これ、実在の鉄道を舞台にする必要はあったかなあ。若桜鉄道を積極的にPRしている訳でもないし、実際の沿線風景に触れる訳でもない。若桜とライトって現実にも関わりありましたっけ? そういう馴れ初めというか、執筆の経緯は読者に知らせて頂きたかったです。解説はおろか、あとがきも無いってちょっとどうなんでしょう(単行本にはあるのでしょうか)。 で、肝心の内容ですが、大くくりすれば主人公の成長物語なのでしょう。しかし、焦点がローカル線にあるのか、近代建築にあるのか、地方選挙にあるのか、恋愛模様にあるのか(悠花ちゃん最低)、そこがイマイチはっきりせず散逸な印象が拭えませんでした。描きぶりは面白くてぐいぐい読み進んだのですが、結局何の話だったのか、と時間をおいて振り返るとどうにも思い出せないのです。 まあ人生の軸なんて1本に定められないですからね。翻弄された挙句人として一皮むけた、というのはある意味リアリティがあるのかもしれません。
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鳥取県の三セク、若桜鉄道うぐいす駅の駅舎取り壊し計画をめぐり、村長と住民グループとが激しく衝突する。 主人公涼太は、ここに巻き込まれてしまう。 村長の孫にして、住民グループリーダーの重次郎からは学問上の孫弟子にあたるからだ。 うぐいす駅の駅舎は本当にF・L・ライトの設計なのか...
鳥取県の三セク、若桜鉄道うぐいす駅の駅舎取り壊し計画をめぐり、村長と住民グループとが激しく衝突する。 主人公涼太は、ここに巻き込まれてしまう。 村長の孫にして、住民グループリーダーの重次郎からは学問上の孫弟子にあたるからだ。 うぐいす駅の駅舎は本当にF・L・ライトの設計なのか。 そうでないなら、真の設計者は誰なのか。 私大の史学科の院生である主人公が謎解きをする。 これがこの本の一番のサスペンスかと思うと、実はそうでもない。 現役のまま頓死した村長、芹山剛造の後任の村長選が告示される。 鶯村でのデモ中に発作を起こして死んだ守る会の久世みち子。 その息子、静男が村長選に出馬する。 涼太は恋人の悠花を静男に奪われた恨みから、村長選出馬に踏み切る。 自分にとって面白かったのは、選挙戦が始まってからかもしれない。 代々村長を務める芹山家に、代々軍師(選対本部長)を務める冥加家のタッグ。 圧倒的に有利なはずの涼太と静男の勝負は、意外な方向に。 涼太の軽い性格や語り口のおかげで、分厚いわりにリラックスして読める。 改行が多く、ページ数の割には、テンポ良く進んでいく感じだ。 ライトの生涯や、日本での近代建築の保存活動など、建築に興味がある人にも楽しめる作品かな。
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鉄道が好きなので、ちょっと気になって読んでみました。 結構どんでん返しが多くて退屈せずに読めますね。 文体もとても軽いのですぐ読了できます。 最初は駅の保存か取り壊しかの論争に巻き込まれる学生の物語かと思いきや、駅の作者に実は謎が含まれていることが分かり、中盤になるとある出来...
鉄道が好きなので、ちょっと気になって読んでみました。 結構どんでん返しが多くて退屈せずに読めますね。 文体もとても軽いのですぐ読了できます。 最初は駅の保存か取り壊しかの論争に巻き込まれる学生の物語かと思いきや、駅の作者に実は謎が含まれていることが分かり、中盤になるとある出来事が引き金となり、鶯村の選挙に出馬する…そして最後には駅の作者の謎が解ける… 結構色々な所に伏線が張られていますが、複雑ではないので軽い気持ちで読めます。 飽きることはない反面、中盤から終わりにかけては急ぎ足すぎてちょっとリアリティに欠けるような気が…もうちょっと丁寧に描写してほしかったなぁと感じました。 面白いんですけど、展開がかなり早い。 しっかりと編集された番組を観てる感覚。面白いんだけど、カット部分もちゃんとみたいなぁと感じます。 それと主人公の一人称が身も心も男でありながら「私」なのも若干違和感を感じました。社会人ならともかく学生だし、家族に対しても一人称「私」だし…
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