雪には雪のなりたい白さがある

瀬那和章(著者)

• 販売会社／発売会社: 東京創元社
• 発売年月日: 2014/09/01
• JAN: 9784488027377

商品レビュー

2024/10/04

公園を舞台にした奇跡のような心温まる短編集という好みのフレーズに惹かれて手に取ってみた。
ちょっとした偶然って、確かに奇跡のようなものかもしれない。人との出会い、そこから起きる出来事…
思い通りにいかないことも多いけど、こんな風に人生の中でポイントになる瞬間があるよねと。

どれもいいお話だったけど、ちょっとストレート過ぎる感じがして、「心温まる」とはならなかったかな。まっすぐ素直に受け止められるタイプの人にはもっと響く本だと思う。

2022/12/17

ひとつ気になったのは、登場人物に説明させるような文体が多くて、物語に入り込むのがちょっと難しかった。
実在する公園を舞台にしているところは、面白い。その公園を知っている人からするとイメージがぶわっと広がる感じがすると思う。個人的に石神井公園に思い入れがあるので、久しぶりに思い出した景色に胸が熱くなった。

2022/06/13

源次郎さんのメッセージが胸に熱くささった。不覚にも涙。

ムーミン谷の元夫婦も、最初はどっちも嫌な性格だと思っていたけど、最後にはなんだか他人とは思えなくなった。手をつなぎたいね。

秋の妖精、かわいい。

表題作がいまひとつ私には響かなかった。
でも、あの頃悩んでいたあの子に響いただろうと思った。