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秋風秋雨人を愁殺す 秋瑾女士伝 ちくま学芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2014/09/12 |
JAN | 9784480096388 |
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秋風秋雨人を愁殺す
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商品レビュー
3.3
3件のお客様レビュー
清朝末期の女性革命家である秋瑾を中心に、行き詰まった清を変えようとした人びとのすがたをえがいた作品です。 前半は、「競雄」と称した秋瑾の男まさりの生涯から、いくつかのエピソードがえらび出されて語られます。日本留学時の彼女の努力や、日本刀に寄せて語られた彼女の激しい内面についての...
清朝末期の女性革命家である秋瑾を中心に、行き詰まった清を変えようとした人びとのすがたをえがいた作品です。 前半は、「競雄」と称した秋瑾の男まさりの生涯から、いくつかのエピソードがえらび出されて語られます。日本留学時の彼女の努力や、日本刀に寄せて語られた彼女の激しい内面についての考察などを含んでいます。 つづいて、秋瑾に先立って命を落とすことになった徐錫麟や、秋瑾とおなじく中国の行く末を憂いつつも、彼女とは異なる道をたどることになった魯迅といった人物がとりあげられます。著者は、革命にかかわる人間の多様なありかたに目を配ることで、秋瑾の革命にかける激しい情熱を相対化していますが、中国で手に入れた黒い帽子をかぶって日本のテレビ番組に出演したときのエピソードを語るさいに、革命に命を燃やした秋瑾のような人物に著者が心情的に共感を寄せずにはいられないことがうかがえるように思います。
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秋瑾女士は「満州族の政府をくつがえし、漢民族を復興するために一命をなげうったのである。妥協もせず、後退もせず、ひたすら突進して死に至った。」と武田泰淳氏は記す。西洋列強にほしいままにされている清朝に我慢ならなかったのであろうか。女士にとって「革命に参加しない男性はすべてオトコではなかったであろうし、革命に反対する奴はすべて「漢奸」であり、売国奴であった」のである。日本の小刀を右手に持つ女士の無表情さがどことなく狂気を感じさせる。
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先日、武田 泰淳 氏 による「秋風秋雨人を愁殺す: 秋瑾女士伝」を読み終えました。 新聞の書評で目にとまったので読んでみました。 主人公の秋瑾は清朝末期の革命運動における中心人物、本書はその秋瑾の激烈な生涯を多彩な描いた評伝だと紹介されています。 ただ、正直なところ「秋瑾...
先日、武田 泰淳 氏 による「秋風秋雨人を愁殺す: 秋瑾女士伝」を読み終えました。 新聞の書評で目にとまったので読んでみました。 主人公の秋瑾は清朝末期の革命運動における中心人物、本書はその秋瑾の激烈な生涯を多彩な描いた評伝だと紹介されています。 ただ、正直なところ「秋瑾の評伝」という感じはほとんどしなかったですね。もちろん秋瑾は登場しますが、彼女自身の記述というよりも、革命当時の様々な人物誌といったな印象です。 本書を楽しむには、かなりの中国近代史の知識が必要ですね。
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