タカラジェンヌ別れの言葉 退団挨拶から振り返る宝塚人生

阿部彩子(著者)

• 販売会社／発売会社: 東京堂出版
• 発売年月日: 2014/08/22
• JAN: 9784490208740

商品レビュー

2024/04/16

読書の時間がなく時間をかけて読みきった。
私の知らない時代の方も多いけど、エピソードを読むとどんな方なんだろうと思わず画像検索してしまった。
最近の方のも読んでみたいです。

2016/08/17

長く宝塚を見ていると、退団のご挨拶も聞くことになる。清々しいご挨拶の端々に、「あ、何かあったんだな」とか「あ、この方はやりきったんだ」とか…「まだ早い！」とか「時分の花だけど、大輪を散らすのは惜しいな」…とか。

言葉にならない佇まいを感じて、ファンは贔屓さんでなくても胸をつまらせ別れを惜しむ。笑顔とは限らない。涙とも限らない。お金や噂など歯牙にかけない、舞台というシビアな場所。そこでは自分だけが頼り。良い退団をした方はよい舞台人だったはずだ。

是非、芸道一途の言葉をお読みいただきたい。１００のレビュー文よりも一つの言葉があなたの胸に何かの印象を残すだろう。それが宝塚への入り口や興味になるなら卒業した生徒さんは一様に笑顔で「よかった」とあなたにきっと語りかけると私は信じる。