商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2014/08/01 |
JAN | 9784163901121 |
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エヴリシング・フロウズ
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商品レビュー
4.1
74件のお客様レビュー
中三のクラス替えから物語は始まる。ヒロシを取り巻く人間関係。思春期で親がけむたくなったりクラスの友達も複雑だったりと様々だ。卒業までの一年を塾やら文化祭、おまけに児童虐待の問題やら、受験生なのに大変だ。だが色々 経験して大人になるのだ。
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どこにでもいそうな男子中学生の卒業までの最後の1年間を描く物語。 自分の好きな青春小説というジャンルかつ舞台が大阪ということで選んでみた本。 思春期特有のモヤモヤ感、閉塞感、未来への不安などがすごく濃く描写されていて昔の自分を揺り戻されるような感覚を覚えた。 爽快な物語ではないけ...
どこにでもいそうな男子中学生の卒業までの最後の1年間を描く物語。 自分の好きな青春小説というジャンルかつ舞台が大阪ということで選んでみた本。 思春期特有のモヤモヤ感、閉塞感、未来への不安などがすごく濃く描写されていて昔の自分を揺り戻されるような感覚を覚えた。 爽快な物語ではないけれど、環境に振り回されながらも自分に向き合い、一歩前に踏み出す。煌びやかな人生を送る人ばかりではないからこそ「一歩前に」進むという一筋の光に共感できる人は多いのではないだろうか。人間関係、経済状況、生まれた土地など、誰もが大きな流れの中に身を置いている。その中で時に漂い、時にあらがい、時に手を伸ばし、伸ばされながら生きていく。 そんなことを男子中学生の一年間に寄り添いながら考えた一冊でした。 最後の1ページの文章が自分は一番好きでした。最後まで読んで共感してもらえると嬉しいです。
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「ウエストウイング」の小学生ヒロシの物語だとは知らず、以前読んでいたので再読。 自分の記憶力が悲しいけれど、案の定要所要所しか覚えていなかったので、今回もものすごく面白く読む。 中学3年生になったヒロシの1年間。小学生の頃は絵のことばかりだったヒロシが、あまり絵を描かなくなって...
「ウエストウイング」の小学生ヒロシの物語だとは知らず、以前読んでいたので再読。 自分の記憶力が悲しいけれど、案の定要所要所しか覚えていなかったので、今回もものすごく面白く読む。 中学3年生になったヒロシの1年間。小学生の頃は絵のことばかりだったヒロシが、あまり絵を描かなくなっており、同級生のあれこれに巻き込まれながら、悩みつつも誠実に対応していく。ヤザワの拉致事件も、大土居さんの義父も、心に痛い。大人も子どもも関係なく、毒を持つ人はいる。 ヒロシの交友関係が淡々として、それでいていろいろに重なりあっているところが好きだ。みんなが寄りかかりすぎない姿を描くのが、津村さんは本当にうまい。 そして誰にもいろんな面があって、ほかの誰かにちょっと見せたり隠したり、もちろんそれも相手によって違ったり。人は多面体というよりも球だな、ボールだな。いろんな面があれど、グラデーションがあって境目がなくて。はじかれてあっちに行ったり、こっちに行ったり。そんなことを思った。 大土居さん姉妹は「水車小屋のネネ」に通じるのかな。 毒親の元に生まれ圧倒的に不利な子どもを、今度は自分たちの力で外へはばたかせる。
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