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詐欺と詐称の大百科
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詐欺と詐称の大百科

イアン・グレイアム(著者), 松田和也(訳者)

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詐欺と詐称の大百科

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 青土社
発売年月日 2014/08/22
JAN 9784791768134

詐欺と詐称の大百科

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2014/11/09

人間は見かけどおりの人間なのか、身近にいる人物が、本当に自分が思っている通りの人間か。 そんなこと、まさか疑ってもいない人がほとんどであろうが、この本を読むと、そのまさかの人物が、きっと今もどこかにいるのだろうと思わざるをえない。 有名な詐称者から、最近の事例まで、多...

人間は見かけどおりの人間なのか、身近にいる人物が、本当に自分が思っている通りの人間か。 そんなこと、まさか疑ってもいない人がほとんどであろうが、この本を読むと、そのまさかの人物が、きっと今もどこかにいるのだろうと思わざるをえない。 有名な詐称者から、最近の事例まで、多くの詐称者たちの実例集である。現代はいろいろな技術で本人特定が出来るようになっているが、だからといって安心できない。フェイスブックアカウントなんか持っていないはずの人のアカウントやページの存在は、その社会では本人そのものとして扱われてしまったりもしている。 そんな例も出てくるけれど、ソーシャルメディアの詐称なんてのは、僕にも簡単に出来そうでスケールが小さい。生きるために図らずも生まれを偽り偽名を使い流々転々、嘘で嘘を塗り固めていくような、そんな話がやっぱり面白い。 日本でも、ときどきニセ医者がバレた、なんていう報道がある。医者は人気らしい。医者にかかるときに、あんた本物か、なんて大抵は思わないし。と、それをいえば大抵の人が偽物かどうかなんて思わないわけだ。 かくいう僕らも、いわゆる「分人」として、あっちの人とこっちの人に違う顔を見せるのが常になっている。 この本は、その分人のタガをガツンと外して、派手な詐称者を生み出すのに寄与する…かもしれない。今とは全然違う人生を歩んでみたい、という人は少なくないだろう。 大百科、という名はそれ自体詐欺だと訳者もあえて述べているが、いえいえ、なかなかのボリューム。だましてみたくなる。

Posted by ブクログ

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