商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2014/08/01 |
JAN | 9784101260860 |
- 書籍
- 文庫
山本美香という生き方
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山本美香という生き方
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商品レビュー
4
7件のお客様レビュー
現場を、現実を知る人々。 現在進行で全ての事柄が進む時、そのジャッジが正解か不正解か、誰が判断することができようか。
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シリアで銃撃され若くして亡くなった山本美香さんの評伝。彼女自身が2003年に取材して書いた「中継されなかったバグダッド」が再録されている。 彼女がなぜジャーナリストを目指したのか、そしてなぜあの場所にいたのか。この本を読んでよくわかった。一人の女性の生き方を追うなかで、平和と...
シリアで銃撃され若くして亡くなった山本美香さんの評伝。彼女自身が2003年に取材して書いた「中継されなかったバグダッド」が再録されている。 彼女がなぜジャーナリストを目指したのか、そしてなぜあの場所にいたのか。この本を読んでよくわかった。一人の女性の生き方を追うなかで、平和とはなにか、戦争とはなにか、ということを考えずにはいられなくなる。 ジャーナリストなら誰でも特ダネをものにしたいといった、功名心を持っているのかと思っていたが、彼女の行動を見ていると、そんな感じはしない。キャパの恋人だったゲルダ・タローなんかは同じ女性ジャーナリストでも、功名心が前面に出てた気がする。 戦時下で女性や子供がいかに抑圧されているのか、その悲惨な状況を伝えることで戦争を終わらせたい。彼女たちの声を伝えられるのは女性である私しかできない。その一心で、取材をしていたのだと思う。とくにイスラム圏では男性による取材は範囲が限られる。彼女の存在は戦争の前線に偏りがちな報道では目の届かない、女性を苛む苦悩、子供が受ける精神的ダメージなど、仮に戦争が終わっても続くであろう戦禍に目を向けさせることに役立っていた。 あんまり使ったことのない言葉だけど、彼女の生き方は「崇高」だったと思う。 彼女はジャーナリストだということで狙われ、殺された。情報統制を厳しくしたい戦争当事者たちがジャーナリストを標的にすることは今後も増えるのだろう。 彼女の志を受けつぐ女性が現れるのだろうか。 それを期待するのは酷のような気がする。
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取材中に凶弾に倒れたジャーナリスト。 日本だと巻き起こりがちな、危険なところに行った自分が悪いというような批判を聞かなかったので、人としても非常に好かれた方だったんだろうなと思う。 本人の書いた”中継されなかったバグダット”を読むと悲惨さがよく伝わってくる。どっちも大義名分があり、正義がある事になっているのかもしれないけど、ただ悲惨なだけなんだなと。
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