商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2014/07/14 |
JAN | 9784062190275 |
- 書籍
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マレーシア航空機はなぜ消えた
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マレーシア航空機はなぜ消えた
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商品レビュー
3.3
10件のお客様レビュー
様々な予測を検証した上で、著者なりの答えを導き出していてよかった。 ありがちなあやふやなまま終わるようなものではなく、一定の説得力もあった為、充分満足できる読書体験だった。読みやすい点も◎
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2014年3月に突如消息を絶ったクアラルンプール発北京行きのマレーシア航空370便について、その事故から数カ月経った時点で、機体に何が起こったのか、今どうなっているのかを、あらゆる可能性を考慮した上で真相に迫ろうとするもの。取られうるべき安全対策への提言もある。 要約すると、...
2014年3月に突如消息を絶ったクアラルンプール発北京行きのマレーシア航空370便について、その事故から数カ月経った時点で、機体に何が起こったのか、今どうなっているのかを、あらゆる可能性を考慮した上で真相に迫ろうとするもの。取られうるべき安全対策への提言もある。 要約すると、マレーシア政府当局の対応は不誠実であり、最も可能性が高いのは機長の自爆説、インド洋を南下してオーストラリアの西で墜落した、というのが著者の予想だった。 調べてみると過去に2冊この著者の本を読んだことがあり、漠然と退屈な本を書く人だなと思っていたが、やっぱりこの本も冗長な感じが拭えず、結局「~したものだ」のような経験談の自慢と、事故そのものに関連して航空機の仕組みについて説明でページを費やす形になっていて、わざわざ単行本にまでする意図は何なのだろうと思う。ハワイのコナ空港到着時でコックピットで笑顔で写る著者の写真、とかp.30にあるけれど、事故をテーマにした本で不謹慎ではないのかと思う。結局事故をネタにして書ける航空ネタを書いたような形になってしまっていることが残念。事故に関しては何度も同じことを繰り返しているだけだった。 全く触れられていないことだけど、管制官の側としては予定されている航空機が全く来なかったら、色んな機関に連絡して捜索に当たるんじゃないのかなあ。「一般に軍のレーダーは民間機には関心がなく、特段の条件がないと、不明機の便名や高度なども把握できず、スクランブルによって追尾することはない。(pp.215-6)のようなことが何度も書いてあるが、スクランブルはしないにしても軍のレーダーにも管制官が連絡して捜索するのが自然だと思うんだけど。 ところで9.11前はコックピットに乗客を入れていた、という話は何となく聞いたことあったけど、結構普通にやっていた(p.186)、というのはちょっと驚きだった。あと2011年の9月にANAが浜松付近で「背面飛行」した(p.179)という事故は知らなかった。背面飛行、なんて旅客機が出来るのか?機内はどうなるのか、という。 今度マレーシアに行くので手に取った本だった。(23/07/17)
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マレーシア航空370便墜落事故について知りたくて読書。 著者は元JALの機長であり、航空機事故を検証してきたエキスパート。 この370便が消息不明になる1週間前にマレーシア航空に乗ったのでよく覚えている。 本書は、航空機の構造、これまでの航空機事故の原因、事故後どう変わった...
マレーシア航空370便墜落事故について知りたくて読書。 著者は元JALの機長であり、航空機事故を検証してきたエキスパート。 この370便が消息不明になる1週間前にマレーシア航空に乗ったのでよく覚えている。 本書は、航空機の構造、これまでの航空機事故の原因、事故後どう変わったかなど分かりやすく説明している。 その上で事故当時に話題になった様々な説について著者の見解を述べている。 後半はマレーシアという国の歴史や政治、国内事情について言及し、結論は、機長による犯行だったのではないかと匂わせている。実はそれが権力闘争に関わる部分なので国家ぐるみで隠蔽している。だから、事件の真相は永遠に明らかにならないだろうとしている。最後の真相が明らかにならない点は現実になっている。 著者はマレーシア政府に強い疑念と不信感を持っているようだ。読み進めていくと、2017年2月の金正男氏殺害事件でのマレーシア政府や警察の発表や対応。そして、不可解な手打ちで事件をウヤムヤにしたのは、マレーシア航空370便墜落事故とまったく同じなのではないかと思ってしまった。 もっと早くこの事件に着目して経緯を追っておけば、金正男氏殺害事件後のマレーシア当局の発表に不要に振り回されずにすんだかもしれない。 本書を読んで、マレー人と華人、さらにマレー人の中での権力闘争の歴史、現状などマレーシアの国内事情をもっと勉強する必要があると痛感。 日本人は、マレーシアを過大評価しすぎて現実のマレーシアが見えていないのかもしれない。いい機会なので、今後へ備えてマレーシアの歴史や国内事情についてもっと学ぼうと思う。 読書時間:約1時間10分 本書は知人からいただいたものです。有り難うございます。
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