商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 心交社 |
発売年月日 | 2014/07/01 |
JAN | 9784778116620 |
- 書籍
- 文庫
彼の愛した翠色
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彼の愛した翠色
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商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
二重人格の、主人格を守るための人格が残り、元の人格が消える。 そんなことってあるの⁉️っていう初めてのパターン。 でも、二重人格ってやっぱり本人はめっちゃ辛いんだよね。恋愛に至る前に、自尊とか自信とかが持てなくてもがいて。
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- ネタバレ
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随分と前に読んだものの、胸が詰まって上手く感想が書けそうになかったので、 そのまま放置してたんですが、再読してやっぱり胸が詰まった(笑) 結局、どうしたって上手く書けないので、消化するためにメモメモ。 【あなたに恋はしたくない】と共通部分があるにはありますが、 こっちの出来の方が遥かに良かったという印象。 主人公の翠は幼少期の辛い経験から、自分の中にスイという人格を 作り出したんですが、とある事件を境に翠の方が消えてしまい、 スイの方が残されてしまいます。 そんな翠のことが好きな幼馴染みの真優や、翠を優しく見守る義両親、 精神科の橋本先生や同じ養護施設で暮らした嘉人など、 翠を取り巻く環境は信じられないくらい優しいです。 この手の話に、嫌な人間がひとりも存在しないというのが、なんとも 違和感があるのですが、逆に胸糞悪くなる人間がいないので、真綿に くるまれたような優しい世界観を味わえます。 内容について触れると、どこをとっても最悪なネタバレになって しまいそうなので……。 文庫としては結構な分厚さに尻込みするかもしれませんが、ぜひとも 最後まで読んで頂きたいです。 最後のページ、最後の1行を読んだ時、ぶわっと涙が溢れました。 この1行のために、あの長い話があったのかな、と思ったほど。 でもそう考えると、肝心の恋愛部分の印象が薄くなってしまうので、 凄く評価に困りました。 個人的には真優より嘉人の方と結ばれたらよかったのに……と 思ったりもしたり。 BLの当て馬って魅力的な男が多いです。 そして一番惜しいのが挿絵。 表紙は美しいのですが、最近ありがちなカラーは綺麗だけどモノクロ残念の 典型パターンです。挿絵なしのがスムーズに読めます。
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実父からのDV をきっかけに、スイという別人格を作り出した翠。やさしい養父母、いつでも隣にいて自分を見守ってくれる幼なじみの真優。周りの愛情を受けながら、それでも過去の心の傷のせいで自分を肯定することができない。真優から好きだと告げられても、自分に自信が持てない翠は第二の人格のス...
実父からのDV をきっかけに、スイという別人格を作り出した翠。やさしい養父母、いつでも隣にいて自分を見守ってくれる幼なじみの真優。周りの愛情を受けながら、それでも過去の心の傷のせいで自分を肯定することができない。真優から好きだと告げられても、自分に自信が持てない翠は第二の人格のスイだけを残して忽然と姿を消してしまった。いつだって辛い出来事から翠を守ってくれた強くて賢いスイなら、養父母のことも真優のことも幸せにしてあげられるはずだ。 ただひとり残されたスイを周りは優しく受け止めてくれる。でも真優は翠が好きだという。翠が帰ってくるまでいつまででも待ち続けるという。 翠は弱いから真優から逃げ出したのに。スイの方がずっと真優を幸せにできるのに。何もかもうまくいくはずなのに。でもスイは自分は翠の偽物なのだという罪悪感から抜けだせない。 翠を想う真優に思いを寄せるスイ。不条理な一方通行。 翠とスイが自分をみつめ直して自分が自分であることを受け入れるまでの物語。 スイから翠に宛てた最後の手紙にちょっと泣いた。
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