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プシコ ナウティカ イタリア精神医療の人類学
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 世界思想社教学社 |
発売年月日 | 2014/07/01 |
JAN | 9784790716259 |
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プシコ ナウティカ
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プシコ ナウティカ
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商品レビュー
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イタリア精神医療の人類学と副題がついている通りイタリアの精神保健の歴史を深く学ぶことができる。 興味深いのは、イタリアでは精神医療から精神保健への転回が行われたということ。 具体的には、精神病院が1978年に開放され地域で生きることをサポートする取り組みがなされてきたというもの。...
イタリア精神医療の人類学と副題がついている通りイタリアの精神保健の歴史を深く学ぶことができる。 興味深いのは、イタリアでは精神医療から精神保健への転回が行われたということ。 具体的には、精神病院が1978年に開放され地域で生きることをサポートする取り組みがなされてきたというもの。 改革を先導していたフランコ・バザーリア(精神科医)の精神疾患のとらえ方にはっとさせられた。 問題なのは統合失調症などの「病気」ではなく「人生の危機」であり、その時に必要なのは薬ではなく自分らしく生きるための関係性と環境を整えること。 問題を危機とみるか診断とみるのかは別問題であるから病気を一旦「」に入れる。 実際の地域保健のスタッフと患者の実際のエピソードがちりばめられているのも興味深く読めるポイント。 生きることをどう支援するか、という視点での取り組みは理想的だと思う。 精神病院と社会は鏡の関係にあるという一文に深く頷くほかない。「社会を治す」ことが精神病院を開放につながるのだと理解はできるが・・・ イタリアの精神保健のモットー「近づいてみれば誰一人まともな人はいない」確かに、正常と異常くっきり分けることはできない複雑な生き物が私たちなのだろうと思う。
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“矛盾を生きることを拒否すると、生は非弁証法的なものと化す。そうではなく、バザーリアは、矛盾のただなかで生きることを果敢に選び取ろうとするのである” 現行のシステムに矛盾を感じて、それとは正反対の選択肢を取ろうとしても、それはまた現行のシステムの鏡写しでしかない。弁証法的な選択...
“矛盾を生きることを拒否すると、生は非弁証法的なものと化す。そうではなく、バザーリアは、矛盾のただなかで生きることを果敢に選び取ろうとするのである” 現行のシステムに矛盾を感じて、それとは正反対の選択肢を取ろうとしても、それはまた現行のシステムの鏡写しでしかない。弁証法的な選択肢を模索するという生き方のスタンス。 「強い主体」であろうとすると、全能妄想者か、鬱か、どちらかに陥る。世界との、アニミズム的な関係性。 バグを許さない施設化された世界では、強い主体でいられるという錯覚を感じる。求められるのは、能動でも受動でもない、第三の道の方向性。 “「強い主体性というのは近代の神話にすぎなくて、完璧に物事をプログラムすることなんてできはしない。危険を冒し、遊ばないといけない。」「すべてをコントロールする強い主体として行為しないようにしなくてはいけない。」” “集合的な場の中ではじめて立ち現れてくるような、いわば「弱い」主体性” 偶然性を受け入れて「遊ぶ」ことは、いわば「弱い」主体性。 「積極的な自由」を選び取ること。必要なのは「効力感」。自分のアクションに対する、世界からのフィードバック。これが得られるかどうかが鍵。 “「だって、切符を買っているという感じがしないじゃない」” 〜〜しているという「実感」を得られる選択肢を取れるかどうか。システムの「エラー」や、全体最適「ではない」オプションを選び取れるか。
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今のところ、今年1番! 人と人の間で生きるのが人間。 誰もが、そこにいるだけで価値がある。 そんなことを、身体で感じた。 語るのに1週間かかる。
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