商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2014/06/26 |
JAN | 9784797672749 |
- 書籍
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リオとタケル
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リオとタケル
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商品レビュー
3.3
9件のお客様レビュー
筆者の中村安希はアメリカのカリフォルニア大学アーバイン校演劇学部卒であるが、本書の題名となっている2人、リオとタケルは、筆者の恩師である。 リオとタケル本人たちばかりではなく、彼らを知る多くの人たちへのインタビューを通じて、リオとタケルとはどういう人たちなのか、および、彼ら2人の...
筆者の中村安希はアメリカのカリフォルニア大学アーバイン校演劇学部卒であるが、本書の題名となっている2人、リオとタケルは、筆者の恩師である。 リオとタケル本人たちばかりではなく、彼らを知る多くの人たちへのインタビューを通じて、リオとタケルとはどういう人たちなのか、および、彼ら2人の関係性、および、周囲の人たちの関係性等をクリアにしていこうとするのが、本書の流れである。 リオとタケルは、プロの演劇家であり、プロの演劇デザイナーであり、そして、優れた教育者であり、更には、とても立派な人格者だ。そして、2人はオープンリー・ゲイのカップルでもある(オープンリー・ゲイは、自分がゲイであることを周囲にオープンにしている人たちのこと)。2人はとても魅力的な人物であるが、その2人を描くと同時に、中村安希自身のカミングアウトも加わる。それは、中村安希のセクシャリティ、自分をバイセクシャルであると考えていることや、DVのある家庭で育ったことや、あるいは、小さい頃に性的暴力を受けたことがあること等についてである。 演劇家としての2人、教育者としての2人、ゲイのカップルとしての2人、そして、中村安希自身のセクシャリティについて、という多くの流れが本書にはある。 インタビューを通じて紡がれる話は興味深いものが多く、それなりに楽しんで読めたが、やっぱりテーマが絞り切れていない感覚はぬぐえない。中村安希自身が実際に何を本当に描きたかったのか、もう少しクリアになっていた方が面白かったような気がする。
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中村安希がセクシャリティについて書いているという事が動機になって読むに至った。彼女の観察眼の鋭さと人に媚びない批判精神は「インパラの朝」で実証済みだ。 セクシャルマイノリティについて語っている部分は所々、感心する推察はあるものの他の書籍もいくつか読んでいるので見聞きしたことのある...
中村安希がセクシャリティについて書いているという事が動機になって読むに至った。彼女の観察眼の鋭さと人に媚びない批判精神は「インパラの朝」で実証済みだ。 セクシャルマイノリティについて語っている部分は所々、感心する推察はあるものの他の書籍もいくつか読んでいるので見聞きしたことのある話も多かった。 どちらかというと演劇などの芸術に対する姿勢や、仕事の仕方といった面に目が吸い寄せられたが、やはり全体を読み終わってみると自身のジェンダーについて認識を改める或いは再確認する作業を何度もしていたことに気づいた。 この本が出版されたことを見てもゲイの認知度は着実に上がっている。あとはこの著者のようにバイであるとか、ノンバイナリージェンダーの事についても理解が進めばいいと願う。
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アメリカ生まれのリオと日本生まれのタケル。ともに舞台に携わる仕事をロサンゼルスでしている。二人は、セクシュアルマイノリティだ。二人の出会いから現在に至るまでをインタビュー形式でたどる。もし、自分の身近に彼らのような人たちがいたらどう接するのだろうか。その心の闇と社会での風当たりが...
アメリカ生まれのリオと日本生まれのタケル。ともに舞台に携わる仕事をロサンゼルスでしている。二人は、セクシュアルマイノリティだ。二人の出会いから現在に至るまでをインタビュー形式でたどる。もし、自分の身近に彼らのような人たちがいたらどう接するのだろうか。その心の闇と社会での風当たりがじわりと心に残る。
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