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ベートーヴェンとベートホーフェン 神話の終り
3,080円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 七つ森書館 |
発売年月日 | 2013/09/26 |
JAN | 9784822813833 |
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ベートーヴェンとベートホーフェン
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ベートーヴェンとベートホーフェン
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商品レビュー
4
5件のお客様レビュー
ハードカバーで、厚みは3.8cmもあり、とっつきにくそうな装丁だが、ページ数はそれほど多くない413ページで、著者の巧みな文章で難なく読み通すことができる。いや、面白い小説のように次々と読まされるといった方が正確であろう。ベートーヴェンの本は、これまで何十冊も読んできたが、本書は...
ハードカバーで、厚みは3.8cmもあり、とっつきにくそうな装丁だが、ページ数はそれほど多くない413ページで、著者の巧みな文章で難なく読み通すことができる。いや、面白い小説のように次々と読まされるといった方が正確であろう。ベートーヴェンの本は、これまで何十冊も読んできたが、本書はトップクラスの面白さであった。 ここ50年位に書かれたベートーヴェンの評伝や関連書籍は、大体同じ内容であまり変わり映えしないが、本書は違う。新しい角度からベートーヴェンを見つめ直し、主に後世のドイツ人によって神聖化された偉大なるベートーヴェン像を破壊し、本来の姿に近いであろうと思われる新たなベートーヴェン像を描き出すことに成功している。 私たちのイメージするベートーヴェン像と言えば、本書のカバー右側のシュティーラーによる肖像画のような巨匠の風格を称えた人物である。しかし、それは、販売目的で芸術的に加工された肖像画であり、本来の姿とは違う。現代で言えば、写真加工アプリで盛っている姿と言ってもいいだろう。一方で、カバー左側に書かれたメーラーによる肖像画は田舎の農夫のように見えるが、これは販売目的で描かれたのではないので、加工はなく、実物に近い肖像画と思われる。本書では、盛られた姿ではなく、実物に近いベートーヴェン(正確な発音ではベートホーフェン)を描いているのだ。 著者の石井氏と言えばモーツァルトだが、ベートーヴェンも負けず劣らずうまく書かれていた。本書が絶版のままなのはもったいない。どこかの出版社が文庫化してくれるといいのだが。 ベートーヴェン関連本をあまり読んだことがない人には向かないが、すでにベートーヴェンのことをよく知っているという人は楽しく読めるだろうから、一読をお勧めしたい。
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「ベートホーフェン」という呼称から、誤って広まった神話を打ち砕く解説はおもしろかった。 しかし、所々でてくる蔑称に辟易。 また、文献を読み込み、論述しているにちがいないが、巻末に参考文献が記載されていないことも不満。
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聖人ではないかもしれない。人としての苦しみや悩みなどを持ち、愚かな行動を取ることもある普通の「人間」としての姿がつづられていましたが、その苦しみや悩みある人でありながら、自分の心の中にある理想の音楽に向き合い続けた、天才であるだけでなく音楽に真摯な方だったのだと敬意を感じました。...
聖人ではないかもしれない。人としての苦しみや悩みなどを持ち、愚かな行動を取ることもある普通の「人間」としての姿がつづられていましたが、その苦しみや悩みある人でありながら、自分の心の中にある理想の音楽に向き合い続けた、天才であるだけでなく音楽に真摯な方だったのだと敬意を感じました。終章の第九の生まれた背景、経緯もとても面白かった。
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