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ローマ帝国の崩壊 文明が終わるということ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 白水社 |
発売年月日 | 2014/06/10 |
JAN | 9784560083543 |
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ローマ帝国の崩壊
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ローマ帝国の崩壊
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商品レビュー
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・376年フン族の攻撃を逃れたゴート族が、ドナウ川を渡ってローマ帝国東方に侵入する ・378年ゴート族がハドリアノポリスの戦いでローマ帝国東方の軍を破り、東方皇帝ウァレンスを殺害する ・476年ゲルマン民族の傭兵隊長オドアケルがロムルス・アウグストゥルス(イタリアに居住した最後の...
・376年フン族の攻撃を逃れたゴート族が、ドナウ川を渡ってローマ帝国東方に侵入する ・378年ゴート族がハドリアノポリスの戦いでローマ帝国東方の軍を破り、東方皇帝ウァレンスを殺害する ・476年ゲルマン民族の傭兵隊長オドアケルがロムルス・アウグストゥルス(イタリアに居住した最後の皇帝)を廃位し、自ら王として即位する。以後、ローマ皇帝は、コンスタティノープル市に居住する東方のローマ皇帝だけになる ・1453年首都コンスタンティノープルが「征服者」メフスト二世率いるトルコ軍の手に落ち、ビザンンツ帝国は消滅する
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古代ローマ帝国の末期に焦点を当て、ゲルマン民族の大移動を契機としたその消滅が「ローマ人にとってきわめて不快な出来事」であり、「洗練された」ローマ文明が「終わった」ことを、考古学的知見をもとに解き明かす。 というと、日本の高校世界史レベルの知識からすると違和感が特にない見解ではある...
古代ローマ帝国の末期に焦点を当て、ゲルマン民族の大移動を契機としたその消滅が「ローマ人にとってきわめて不快な出来事」であり、「洗練された」ローマ文明が「終わった」ことを、考古学的知見をもとに解き明かす。 というと、日本の高校世界史レベルの知識からすると違和感が特にない見解ではあるのだが、 近年の学会における古代ローマ帝国の末期は「古代末期」論の名の下に、ゲルマン民族の「侵入」は破壊的なものではなく「順応」であった、ローマ文明は「衰亡」したのではなくキリスト教文明に「変容」したにすぎなかったという論調が幅を利かせているのだが、その反論として改めて伝統的なローマ衰亡論を主張している。というのが本書の位置付けになる。 第一部では5〜6世紀を叙述した文献資料をもとに、ゲルマン民族の侵入がいかに暴力的で「順応」と程遠いものであったか、ローマ辺境の軍事制度がいかに崩壊していたかを説く。またゲルマン民族の統治下におけるローマ人との関係性にも着目する。 第二部では考古学的知見に基づき、いかにローマ流の「洗練された」経済や流通の構造、庶民の生活水準が5〜6世紀に失われていったかをこれでもかと主張する。 いずれの部も具体的事跡に基づいて語られるので素人の私にも大変分かりやすく読めた。 複雑化、分業化が進み規格品が普及する経済社会を「洗練された」文明とし、それが失われることを「後退」と決めつけるのは、学会では問題視されているようではあるが、先進国に住む庶民としては馴染みやすい論調である。 では古代末期論が間違えているのかといえば一概には言えないようである。著者自身折にふれて述べているように、古代末期論は心性史、宗教史的側面に焦点を当て5世紀以降を文明の新たな段階への移行と主張しているのに対し、著者は物質的、政治的側面に焦点を当て5世紀以降を衰退の時代と主張しているのである。 つまり、着目点が違うだけで、どちらにも一理あるということなのだと思う。 (尤も、私自身は古代末期論は読んでて眠くなるので理解は十分には出来ていないのだが…) 個人的には古代末期論があまりに聖人などの個人の事跡に着目しすぎていて強引に感じる一方で、本書の広域にわたる考古学的知見をいかした論旨はすんなり飲み込めたので、本書の立場の方が好みではある。
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いやなかなか歴史ってのは面白い。 僕はローマ帝国ってのはさまざまな暴力にさらされて滅亡したって覚えてたんだけど、長じてからは 「いや、実は多民族国家になってゆるやかに自然にほろんだ」 みたいな話を聞いて、なるほどそうだったのかと覚えていたら、今度はいややっぱり暴力だみたいな話。 ...
いやなかなか歴史ってのは面白い。 僕はローマ帝国ってのはさまざまな暴力にさらされて滅亡したって覚えてたんだけど、長じてからは 「いや、実は多民族国家になってゆるやかに自然にほろんだ」 みたいな話を聞いて、なるほどそうだったのかと覚えていたら、今度はいややっぱり暴力だみたいな話。 経済が一気に衰退したんじゃないかって話も面白く、かなり分厚い書物だが退屈しない。
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