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自民党政治の変容 NHKブックス1217
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | NHK出版 |
発売年月日 | 2014/05/21 |
JAN | 9784140912171 |
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自民党政治の変容
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自民党政治の変容
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商品レビュー
4
6件のお客様レビュー
自民党の成立から第二次安倍政権誕生までを追った内容で、その時その時のキーパーソンが何を狙ってどう動いたかが記されている。 読み応えあり。終章が全体の要約のようになっている。
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- ネタバレ
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中選挙区制から小選挙区制に変わり、同士討ちがなくなった結果、派閥が弱体化する一方、党執行部に公認決定や資金配分といった権限が集中した。だから、いまの自民党議員は誰も安倍総理に何も言えない。独裁が続くのでしょう。民主主義が聞いて呆れます。嫌な世の中になったものだ。それから、野党のだらしなさにもうんざりです。いまの政治家はおのれの保身しか考えていないのでしょうか。
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自民党の結党から今日までの組織構造や社会基盤の変容を、選挙制度や党組織の「改革」を巡る抗争を軸に描いている。 本書の白眉は、1980年代における自民党復調の契機としての「日本型多元主義」(自民党の分権的構造と日本社会の「集団主義」の肯定)の抽出で、大平正芳内閣や中曽根康弘内...
自民党の結党から今日までの組織構造や社会基盤の変容を、選挙制度や党組織の「改革」を巡る抗争を軸に描いている。 本書の白眉は、1980年代における自民党復調の契機としての「日本型多元主義」(自民党の分権的構造と日本社会の「集団主義」の肯定)の抽出で、大平正芳内閣や中曽根康弘内閣でブレーンを務めた香山健一の思想と行動に着目し、通説に反して新自由主義とは本質的に相容れず、理念的にも前後の時代を通して党内「リベラル」派の優位と攻勢が続いたことを明らかにしている点にある。この点は著者の以前からの主張だが、日本における新自由主義政治の出発時期、特に「第二臨調」の位置付けや中曽根内閣の評価を巡る研究状況に一石を投じたものとして評価できよう。 他方、1980年代以前に比べて、90年代以降の叙述は理論的にも実証的にも緻密さを欠き、単なる権力闘争的な政局史になっているのが惜しまれる。特に本書は現在の自民党がなぜ多元性を失い、「右派」のヘゲモニーが確立したか?という主題を前面に出しているにもかかわらず、「右派」台頭の具体的メカニズムについては、90年代末に公明党との連立を神社勢力をはじめとする「右派」に納得させるために、「右派」的政策を実施せざるをえなかったとか、民主党政権時代に利益誘導政治にも新自由主義にも拠ることができず、理念的な「保守」にアイデンティティを見出すしかなかったという類の外因的・消極的要因しか提示されていない。同時代史は史料的制約もあって困難ではあるが、もう少し構造的な解析を望みたいところである。 もう一点。本書では縦軸として「右派」と「リベラル」の対立・抗争を重視しているが、そもそも本書における「リベラル」の含む範囲が極めて広く(前述の「日本型多元主義」も「リベラル」に位置づけているが、いかに香山が大戦の「侵略への深い反省」を口にしていても、その家制度擁護や個人主義の否定は一般的感覚では到底「リベラル」とは言えまい)、それぞれの時代ごとの両者の境界の揺らぎが十分に考慮されていない。この点ももう少し詰めて欲しいところである。
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