商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 吉川弘文館 |
発売年月日 | 2014/05/22 |
JAN | 9784642057783 |
- 書籍
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南朝の真実
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南朝の真実
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商品レビュー
3.8
12件のお客様レビュー
「南朝に留まれば、とりあえず忠臣?」について、建武政権から南北朝期、鎌倉時代の両統迭立に遡りながら解説している。足利荘が大覚寺統の八条院領とは知らなかったし、親王が多彩で暴れている時代は他に見ない、皇統の不安定さに特色がある。根幹には恩賞充行の実効性があり、建武は武士に優しく利益...
「南朝に留まれば、とりあえず忠臣?」について、建武政権から南北朝期、鎌倉時代の両統迭立に遡りながら解説している。足利荘が大覚寺統の八条院領とは知らなかったし、親王が多彩で暴れている時代は他に見ない、皇統の不安定さに特色がある。根幹には恩賞充行の実効性があり、建武は武士に優しく利益に配慮した改革政権だったが果たしきれず。室町幕府体制は、執事執行状(建武政権の雑訴決断所牒に伴う国司・守護の強制執行機能を手本)を基軸とし、鎌倉幕府からの画期で成った。忠臣は足元の諸事情を見据え南朝を選択したのだろう(2014年)
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残っている資料が少ないと言われている南朝でも、これだけの内紛があったという事は、実際にはさらに色々あったんだろう。 北朝もかなりカオスな状況だったけど、南朝も変わらない。 だからこそ、ある意味ズルズルと南北朝の対立が続いたのだろう。 でも人の生き死にを除けば、現代の政治経済でもあ...
残っている資料が少ないと言われている南朝でも、これだけの内紛があったという事は、実際にはさらに色々あったんだろう。 北朝もかなりカオスな状況だったけど、南朝も変わらない。 だからこそ、ある意味ズルズルと南北朝の対立が続いたのだろう。 でも人の生き死にを除けば、現代の政治経済でもあまり変わらないかもしれない。 人の世はいつも同じだな。
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※このレビューにはネタバレを含みます
北朝に負けず劣らず、いや南北朝初期を除けば常に劣勢に立たされ続けながらも一枚岩になれず内紛を繰り返した南朝の様々な事象が紹介されている。 楠木正成や北畠顕家といった忠臣の中の忠臣について、後醍醐天皇の政策に反対する事例を挙げて忠臣像の相対化を図っているが、忠臣だからこそ主君の非は非と主張するのではないだろうか。忠臣と佞臣は違うし、名臣ともまた違うのは貞観政要に書かれる通り。南朝忠臣説を相対化させる意図のためのパフォーマンス的記述だろうか。 後醍醐天皇に逆らうことに常に消極的で、建武政権の理念や政策を執事施行状のように可能な限り継承し、両統迭立として北朝の持明院統の後継に後醍醐皇子を提示し、後醍醐崩御後は天龍寺を造営して慰霊した足利尊氏こそ最大の忠臣だったという解釈も披露する。
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