商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 青弓社 |
発売年月日 | 2014/03/21 |
JAN | 9784787233738 |
- 書籍
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秘宝館という文化装置
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秘宝館という文化装置
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商品レビュー
3
6件のお客様レビュー
学問的観点から見た「秘宝館」の盛衰と意義…て、ところだろうか。 社会人の余暇や女性の社会進出、行動様式の変化などと絡め、70~90年代の盛衰を振り返ったり、明治から大正にかけての衛生博覧会との関連に対してなど、なるほどと頷ける指摘は多い。 だけど、ちょいとエエカッコしすぎているよ...
学問的観点から見た「秘宝館」の盛衰と意義…て、ところだろうか。 社会人の余暇や女性の社会進出、行動様式の変化などと絡め、70~90年代の盛衰を振り返ったり、明治から大正にかけての衛生博覧会との関連に対してなど、なるほどと頷ける指摘は多い。 だけど、ちょいとエエカッコしすぎているようにも感じた。
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※このレビューにはネタバレを含みます
著者はジェンダーを専門とする学者。今は東北大学准教授をされているとか。 だから、裏打ちはされた内容とは思うが、読み物としてはいささか理屈っぽく感じた。 自分は次のように理解した。 古来より日本には「見世物」という風習があった。良くも悪くも。 その中で江戸末期から一部で人気を博していたのが生人形(いきにんぎょう)である。 生人形とは、生きた人間に似せて作られた人形のことで、長く低級な見世物としか認知されていなかったのだが、近年その評価が見直されつつあり、いわゆる明治工芸の超絶技巧と並び、往時の高い技術の遺産という見方が広まってきている。 20世紀になっても、多くの娯楽がなかった時代でもあり、 娯楽の一つとして考えられたということだろうか。 併せて社会的な背景として、秘宝館が立てられ始めたのが1970年代という点に着目している。 それまでは旅行といえば男性が団体で行くものとされていたのが、 技術の発達や社会の高度化により余暇が生まれ、女性も旅行に行くようになってきた時代に重なると著者は言う。 その二つの要因が交わり、男性も女性も楽しめる施設ということで作られるに至ったという。 とはいえ、最後の「じゃあなぜ、性をテーマにした娯楽施設なのか」という点は、やはり腑に落ちない。 ここで自分としての仮説は二つ。 一つは、先の記事にも書いたが、「腑に落ちない」というのはあくまで現代の感覚から来るものであって、 当時としては性に対してもっとおおらかだったため、そういう発想自体は何ら不自然なものではなかったということ。 もう一つは、当時としても多少はエッジの効かせた発想ではあったものの、 結果してこれが残ったということ。 裏を返せば、同時発生的に似たような施設が誕生したものの、 それらは間もなく淘汰されていってしまったという説。 今の若い人には信じられないだろうが、 自分が子供の時分には、夜のゴールデンタイムの番組で、女性の裸が出ていたことも、ざらだったのだ。 そう思うと、前者なのか。。
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