女のいない男たち

村上春樹(著者)

• 販売会社／発売会社: 文藝春秋
• 発売年月日: 2014/04/18
• JAN: 9784163900742

商品レビュー

2024/10/17

現実で起き得ることが題材にされてて、でも不思議な世界観もあって、抽象的で一回読んだだけだと分かり辛い部分もあったけど、人間の感情がうまく言語化されててすごく面白かった。
読めば読むほど気づきが沢山出てくると感じたからまたいつか読み返したい。

2024/09/03

まさに今自分が、ある男に別れを告げ、傷心の中見つけた本がこれだった。
男のことを忘れるために、趣味だった本を読むことを再開しようと図書館で大好きだった村上春樹の棚を探しだし目にとまったのがこれだ。

『独立器官』が一番、なんというか刺さった。
『木野』は後半ページをめくる手が止まらなかった。
どの話も余韻があって、その後を想像してしまうようなそんな魅力があって素敵だった。

私が別れを告げた男は、まさに女のいない男になってしまったわけだが、今どこで何を想っているのか、なんとなく分かったような気がした。たぶん。

2024/08/28

面白味のある人物がたくさん出てきますが、人物描写や心理描写が丁寧なのでリアリティを感じられました。特に心に残ったのは、不倫で本気の恋をして、騙されてしまった渡会医師のエピソードです。渡会医師の気持ちがとてもよく伝わってきました。

この本を読んだ後に映画『ドライブマイカー』を見ましたが、原作を踏襲しつつも膨らませたとても良い作品だと思いました。