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唐代伝奇小説論 悲しみと憧れと
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唐代伝奇小説論 悲しみと憧れと

小南一郎【著】

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唐代伝奇小説論 悲しみと憧れと

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2014/03/22
JAN 9784000259545

唐代伝奇小説論

¥7,480

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2022/11/30

唐代伝奇小説群にあって、女性が男性に捨てられるという恋愛悲劇に優れた作品が見られます。「遊仙窟」は神仙世界での逢瀬が描かれていました。中唐期には、こうした神仙世界での夢幻的な出来事の描写では飽き足らず、現実世界での恋愛悲劇へと質的変化が進みました。書き手は知識階級の男性であって、...

唐代伝奇小説群にあって、女性が男性に捨てられるという恋愛悲劇に優れた作品が見られます。「遊仙窟」は神仙世界での逢瀬が描かれていました。中唐期には、こうした神仙世界での夢幻的な出来事の描写では飽き足らず、現実世界での恋愛悲劇へと質的変化が進みました。書き手は知識階級の男性であって、仕官や婚姻に際してやむを得ず女性と別れた忸怩たる思いが執筆動機になったと筆者は推量します。白居易周辺の士大夫階層が中心で、小説と詩をセットにした作品を創作しました。白居易の長恨歌、陳鴻「長恨伝」、元禛「鶯鶯伝」など。中唐期の文学史を視野に置くことは、「源氏物語」のフレームワークを理解する上で欠かせないと思います。

Posted by ブクログ

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