商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 樹村房 |
発売年月日 | 2014/02/01 |
JAN | 9784883672301 |
- 書籍
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生涯学習概論
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生涯学習概論
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鈴木眞理・馬場祐次朗・薬袋秀樹編著『生涯学習概論』(樹村房) 2014.2.25初版発行 2021.11.29読了 生涯学習と聞くと、定年退職した高齢者が持て余した時間に行う余技というイメージを思い浮かべる人もいるだろう。事実、私がそうだった。しかし、実際は全然違う。 本...
鈴木眞理・馬場祐次朗・薬袋秀樹編著『生涯学習概論』(樹村房) 2014.2.25初版発行 2021.11.29読了 生涯学習と聞くと、定年退職した高齢者が持て余した時間に行う余技というイメージを思い浮かべる人もいるだろう。事実、私がそうだった。しかし、実際は全然違う。 本書は生涯学習概論の教科書であるが、決して内容の易しい本ではない。むしろ難解の部類に入るだろう。 特に導入部分の第一章は文章に癖があり、とにかく読みにくい。第一章を読んでギブアップした人も大勢いるのではないか。 しかし、それでも何とか通読し、幾度か読み返すうちに、朧気ながら生涯学習のおおよその事は掴めてくる。内容が掴めると今度は読むのが面白くなる。何と言っても編者が豪華なので、何度読んでも飽きがこない。 生涯学習のことがおおよそ理解できるようになると、不思議と第一章の内容も分かってくる。そして、第四節のとある警告文に行き当たる。 それは「生涯学習社会の弊害」という言葉だ。 生涯学習社会は、学歴社会の弊害を是正するための解決法として掲げられた一つの理想である。学歴偏重は確かに良くないが、では誰もが平等に学習機会を得られ、学習の成果が適切に評価される社会は果たして幸福なのだろうか。機会の平等が得られれば結果も同じになるとはあまりにも現実を無視した暴論である。学習機会の場があったとしても、様々な理由でその「場」に辿りつけない人もいるだろう。あるいは、その「場」に辿りつけたとしても、皆が全員スタートラインは同じという訳では決してない。 生涯学習社会は、鈴木眞理が述べているように、実は、弱者に配慮するようなふりをした強者の論理であり、学歴社会より相当タチの悪い社会なのかもしれないのだ。 生涯学習社会における学習とは何か。成果とは何か。評価とは何か。 ここを見落としてしまうと、弱者切捨ての優生社会と何ら変わらなくなってしまう。 努力しても報われないと言うとき、報われないとはどういう意味なのか。その線引きは何か。誰がその線引きをしているのか。 そうしたことも視野に入れて、生涯学習の意味を考えていく必要があるのだろう。
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司書のお勉強シリーズ。実は 4月に一番最初に手に取ったのはこのテキストだったのだが、しかし、延々と続く行政の法律、条例、告示・通達に飽き飽きして早々に挫折したのであった。 「生涯学習」とか「生涯学習社会」という用語が明確な定義なく使われている現状に対する憂いから始まり、生涯学習...
司書のお勉強シリーズ。実は 4月に一番最初に手に取ったのはこのテキストだったのだが、しかし、延々と続く行政の法律、条例、告示・通達に飽き飽きして早々に挫折したのであった。 「生涯学習」とか「生涯学習社会」という用語が明確な定義なく使われている現状に対する憂いから始まり、生涯学習をめぐる法制度とその変化、学習者と支援者、学校・家庭・社会のかかわりなどについて記述した後、図書館、博物館、青少年教育施設について個別に論じて終わる。典型的な文系の文章で、もう少し自分の頭を整理してから書けばいいのにと思わずにはいられない。
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