商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 芳文社 |
発売年月日 | 2014/03/15 |
JAN | 9784832233980 |
- コミック
- 芳文社
恥じらう肌(5)
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恥じらう肌(5)
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王道的展開故の正道なる結末
原作者があとがきで『あまりにも過酷で残酷なまでの性の攻撃にずっと耐えてきた由香子さんへのごほうび』と記したように、最後の最後で急転直下の結末を迎えた最終巻。と言っても、ラストの1話で無理に纏めて唐突に幕を引くのではなく、数話をかけて絡まり切った糸が段階的に解けていくような流れだっ...
原作者があとがきで『あまりにも過酷で残酷なまでの性の攻撃にずっと耐えてきた由香子さんへのごほうび』と記したように、最後の最後で急転直下の結末を迎えた最終巻。と言っても、ラストの1話で無理に纏めて唐突に幕を引くのではなく、数話をかけて絡まり切った糸が段階的に解けていくような流れだったのは良かったと思う。 まぁ、一見すると妻には裏切られたようにも写り、その友人や義妹とも関係を持って心が離れそうになる中で最後は騙し討ちまで喰らってもなお……という圭一の清廉過ぎる人の良さにはやや現実味を欠くと言うか「自分だったら果たしてここまでの態度でいられるだろうか?」などといった感慨も禁じ得ないし、それには由香子が堂島の手に堕ち過ぎで穢れ過ぎてしまったのではないだろうか?といった思いも微かにチラついてしまうところだが、そこは王道的寝取られ凌辱だったからこそ最後まで正道を貫いた結果の顛末と圭一の言動なのであろうし、何より由香子に失礼と言うものであろう。紙一重となりながらも作中にある『信じあうことの大切さ』と『許しあうことの尊さ』を最後まで貫いた夫婦が掴んだものだと考えたい。由香子のサポートを続ける理由が哀しい過去として飛び出してきた島崎にも希望をもたらすオマケ付きである。 堂島から見れば、これまで最も従順だったように見えた女性に最もキツい一撃を喰らった形でもあり、まさに因果応報。これに尽きる。 元より女性の肢体描写は抜きん出ていた作画だが、巻を重ねるにつれ表情も豊かになり、官能場面(体位など)にも幅が出てきたように思う。結末へと収束する前段階として様々な女性との交わりが出てくるために由香子自身の場面は思いのほか多くないのが個人的には少々残念ではあるが、本巻は物語としての行方が主眼でもあるので致し方あるまい。 制作側としては5巻まで続くとは思っていなかったようだが、全体を通せば物語と作画を分担する原作付き作品として双方がすべきことをきっちりやり遂げた内容だったと思う。
DSK