商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2014/03/07 |
JAN | 9784167900564 |
- 書籍
- 文庫
随筆集 柚子は九年で
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
随筆集 柚子は九年で
¥638
在庫なし
商品レビュー
3.3
9件のお客様レビュー
大河ドラマ「龍馬伝」では薩長同盟は龍馬の功績のように書かれているが葉室は龍馬一個人で果たせるものではないとしてます。 郷里の武将 立花宗茂を描いた「無双の花」について。若いときは豊臣秀吉に讃えられていたのが関ヶ原で西軍につき領地家禄も失い浪人になったのが、のち徳川に仕官がか...
大河ドラマ「龍馬伝」では薩長同盟は龍馬の功績のように書かれているが葉室は龍馬一個人で果たせるものではないとしてます。 郷里の武将 立花宗茂を描いた「無双の花」について。若いときは豊臣秀吉に讃えられていたのが関ヶ原で西軍につき領地家禄も失い浪人になったのが、のち徳川に仕官がかない大名に返り咲いたことをだいざいにしている。葉室は勝者より敗者などに寄り添う視線が読者を惹き付けるのだろう。 直木賞を受賞してからのこころの構えを書いてますが、まだまだ伝えたいことがあったと思うと急逝して残念でならない。
Posted by
五十でデビューした著者ならではの 人生観が中年に沁みる。 藤沢周平や山本周五郎も 読み返したくなった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
葉室麟の随想集。 日経新聞のリレーコラムは読んでいる時も思ったが、小説の清廉なイメージより、少し柔らかい文体でエッセイを書くんやなぁと、この本を読んでも改めて思った。 葉室さん自身も行っているので失礼を承知で書くが、彼の魅力は遅咲きの花であるところ。小説家一筋何十年って人の作品もいいものだが、葉室作品は小説家になる前の経験なり思索なりが積み重なって磨かれたものなんだと、この随想集を読んで分かった気がする。 年齢だけは半世紀を経ようとしている俺、折り返しを過ぎてしまって、残りの人生はこれまでより短いものになるはずだが、その場で出来ることを着実やっていく、そういう生き方を指南されたような気がした。 そうそう、藤沢周平、北重人作品もフォローしておこう。
Posted by