商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 太田出版 |
発売年月日 | 2014/02/19 |
JAN | 9784778322229 |
- コミック
- 太田出版
誰も懲りない
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商品レビュー
4.1
9件のお客様レビュー
機能不全家庭で育った女性漫画家のコミックエッセイ?だと思います ところどころボカしてあるのか、作者が他媒体で言ってたこととエピソードが合わないところがある気がしました おそらく創作というか、読みやすくするためか面白くするためか脚色がありそうで、実在の体験というよりはフィクションと...
機能不全家庭で育った女性漫画家のコミックエッセイ?だと思います ところどころボカしてあるのか、作者が他媒体で言ってたこととエピソードが合わないところがある気がしました おそらく創作というか、読みやすくするためか面白くするためか脚色がありそうで、実在の体験というよりはフィクションとして読みました 幼少期から成人して再婚するまでが書かれています 一家の不幸エピソードが立て続けに描かれたあと、作者が投影されているであろうキャラが体験を総括する書き方になっています そのためまとめるセリフの一つ一つに重みがあって、読んでて納得感があります 「虐待してくる親に反撃しなかったのは、刺し違える可能性があったから」「異性に性暴力受けたから同性愛者になったと解釈され、愛を疑うこと」「死んでから重みを感じることもある」など、絞られた属性に類する人が読めば、一度は通る考えを反芻するようなセリフがページめくることに出会えます 無理解に対する葛藤を端的に表すセリフがどれも好きで、「生きていくこと、人生を測るモノサシの目盛りの刻みを増やすこと」が一番好きです 社会の捉え方を、ドットからCGまでに解像度をあげていくみたいに、ものごとを見つめれたらいいなと、学生時代に思っていたので心に残っています 今になって読み返すと、ここまで学資かけられて育てられていて、広い土地を持っていてなお中流家庭を自称するのに白けてしまいました 社会的に見れば、上澄みのあたる家庭であるので普通ではなく恵まれている出自だと思います 事故や詐欺、性暴力は東京にしか存在しないわけではなく、北海道から沖縄まであるワケで、それならスペックの高い都市に生まれ育つほうが福祉に繋がれる可能性が高いでしょう 逆転の機会に恵まれた街で苦労自慢されても感動できません 著者のファンのかたなら楽しく読めると思いました
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※このレビューにはネタバレを含みます
結構前に読んでたのだけど、改めてちゃんとレビュー。 正直、読み終わったとき吐きそうやった。何だこれ、と思って。これってノンフィクション?どうなんやろうか。 これがノンフィクションやとしたら、著者はどうやって生き延びたんだろうか?子供の頃は何もわからないから、「そんなもんか」で済ませられるかもしれない。でも、いろんなことを知るにつれ、そこには絶望しかないと感じるんじゃないかと思うんだわ。 だって、そうだよね。家族から愛されず、ジジイからレイプされ、だけど家族のことを切ることができない。絶望しかないやん。 僕がこの立場だとしたら(男だから全く同じにはならないけど)、どうしただろうか。殺すまではいかないかもしれないけど、家族はいないと思っている可能性は高い。少しでも早く家を出て独立したいと思っていただろうな。で、家族が頼ってきても相手にしないだろうと思う。 それでもこの主人公は家族を捨てられなかった。それが正しいのだろうか。それとも捨てることが正しいのだろうか。どちらが正しいか、なんて多分誰にもわからないのだろうな。決めた本人が、自分の決断が正しかったことを証明するしかないのだろう。 これがフィクションだとしたら、こんな絶望を書ききった著者を尊敬するしかない。すごいの一言。 逆に、こんな闇を描き切れる人の中には、どれほどの闇が隠れているのか。それを考えると、僕は創作者にはなれないな、とつくづく感じさせられる。 でも、こんな人間、いるよね。特に家族に幻想を抱いている人、自分が正しいと信じて疑わない人なんかはね。僕の母親が前者で、父親が後者だから、よく分かる。度を越してないだけ、まだマシだった。 最終的には、どんな状況であっても自分がどうあるか、ということなんだろうけど、少なくとも一人の親として、自分の子供にはこんな経験はさせたくない、と思った。知っておくことはいいと思うけどね。 にしても、ホンマに吐きそうな本だ。絵があんまり上手くないのがマイナスでもあり、救いでもある。読んだら吐きそうな本、ってのはそうそうない。本書においては、これは褒め言葉のつもりで使っています。
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家族観が「社会一般的なもの」に侵食されてなくて好き。 DV父と離婚後、母の彼氏に「お父さんになる」と言われたときの娘の「お父さんは代えられないから耐えたのに、代えられるなら"家族だから"という理由で耐えてきた日々が馬鹿馬鹿しい」 とか。
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