商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 小学館 |
| 発売年月日 | 2014/02/06 |
| JAN | 9784094060188 |
- 書籍
- 文庫
神様のカルテ(3)
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神様のカルテ(3)
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商品レビュー
4.3
268件のお客様レビュー
夏川草介氏の『神様のカルテ3』を読了した。 本作では、栗原一止にとって大きな転換期が訪れる。新任医師・小幡奈美との出会いである。 小幡は「治る意思のない患者は診ない」という、一見すると冷酷とも思える信念を持つ医師だ。一止はそんな彼女の姿勢に戸惑い、反発する。しかし、彼女がなぜ...
夏川草介氏の『神様のカルテ3』を読了した。 本作では、栗原一止にとって大きな転換期が訪れる。新任医師・小幡奈美との出会いである。 小幡は「治る意思のない患者は診ない」という、一見すると冷酷とも思える信念を持つ医師だ。一止はそんな彼女の姿勢に戸惑い、反発する。しかし、彼女がなぜそこまで厳しい信念を持つに至ったのか、その過去を知ることで印象が大きく変わっていく。 小幡はかつて、自らの知識不足によって夫の病気を見落とし、最愛の夫を亡くしていた。その悔恨を胸に、二度と同じ過ちを繰り返さないために猛勉強を重ね、学会発表の準備にも全力を注ぎ、診察にも妥協しない。そこにあったのは冷たさではなく、医師としての責任と覚悟だった。 小幡との出会いを通して、一止自身もこれまでの自分の医療を見つめ直していく。患者に寄り添うことだけが医療なのか。医師として知識や技術を磨き続けることもまた、患者の命に向き合う責任なのではないか。一止が悩み、葛藤しながら、医師として新たな一歩を踏み出していく姿が印象的だった。 そして本作は、とにかく内容が「てんこ盛り」である。 病院を脱走するアルコール依存症の患者、誰も見舞いに来ない老女、看護師と奇妙な過去を持つ患者、アルコール依存症の患者を診ようとしない女医、さらには医療ミスではないかと疑われる手術――。一つひとつのエピソードが濃く、それぞれに医療とは何か、人を救うとはどういうことなのかを考えさせられる。 そんな数々の出来事を乗り越えた先に描かれる、大狸先生、栗原先生、古狐先生の三人が祝杯を交わす場面が、とても美しかった。 これまで一止を支えてきた人たちとのつながり、医師としての苦悩、そして積み重ねてきた時間。そのすべてが凝縮されたような三人の姿に、胸が熱くなり、思わず涙がこぼれた。 『神様のカルテ3』は、単なる医療小説ではない。患者と医師、家族、仲間、それぞれが抱える苦しみや後悔を通して、「人はどう生きるのか」「医師としてどうあるべきなのか」を問いかけてくる。 小幡奈美との出会いによって、一止は医師として新たなステージへ進もうとしている。悩み、迷いながらも自分の信じる医療を探し続ける一止の姿に、これまで以上に人間的な魅力を感じた一冊だった。
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シリーズ第3作にして主人公が直面する大きな壁。医療トラブルは表面的な契機に過ぎず、本質は地域医療で奮闘して5年、手応えを感じ始めていた彼が突きつけられる「このままで良いのか」という葛藤こそが本作の真の壁だろう。 30歳という節目(誕生日のエピソードもニクい伏線だ)を迎え、働く人...
シリーズ第3作にして主人公が直面する大きな壁。医療トラブルは表面的な契機に過ぎず、本質は地域医療で奮闘して5年、手応えを感じ始めていた彼が突きつけられる「このままで良いのか」という葛藤こそが本作の真の壁だろう。 30歳という節目(誕生日のエピソードもニクい伏線だ)を迎え、働く人間なら誰もがぶつかるキャリアの普遍的なテーマを描いている。信州松本や安曇野の情景に、本作では「冬」や「年末」という変化と思索の季節をうまく取り入れているのも秀逸だ。 前二作で彼の奮闘に寄り添ってきた私たち読者だからこそ、ともに心が打ち砕かれる体験はシリーズの特性を最大限に活かした見事な構成。これだけ苦しい展開でも、人との関係に確かな優しさを感じさせ、希望を与えてくれるのは夏川作品ならではの素晴らしさでもある。 もっとこの世界に浸っていたい。残り2作となった寂しさを噛み締めつつ、大切に読みたい。
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こちらも一瞬で読破。 なぜか栗原一止が最強だと思っていた自分がいたが、ちゃんとした人間なんだと認識できるような1冊になっている。 相変わらずの毒舌ぶりで新キャラに対しても、平常運転。
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