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“世界史"の哲学 東洋篇

大澤真幸【著】

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3,520

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2014/01/31
JAN 9784062187565

“世界史"の哲学 東洋篇

¥3,520

商品レビュー

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2014/05/06

僕の場合、この本を読むにあたって「否定・抑圧されたものの回復」という視点を持って読み進めてみました。そういう読み方をしても読むに耐えうる作品です。 一つ気になったのがノーム・チョムスキーの考えとの比較をした場合です。 中国の皇帝が天命または民衆の合意によって承認されている...

僕の場合、この本を読むにあたって「否定・抑圧されたものの回復」という視点を持って読み進めてみました。そういう読み方をしても読むに耐えうる作品です。 一つ気になったのがノーム・チョムスキーの考えとの比較をした場合です。 中国の皇帝が天命または民衆の合意によって承認されているという視点、特に毛沢東についての記述で彼は文字とかスローガンを使うのが非常に巧みだったとあります。それを読んで毛沢東はプロパガンダ・システムだったのではないかという疑問を抱きます。マニュファクチュアリング・コンセント(合意の捏造)という視点をチョムスキーは言っています。中国は文字(漢字)により統一され平原で伝達もスムーズにいくという地形だとあります。中国が天命によって皇帝という格差の体系(僕は格差とは否定・抑圧されたものがあると思っています)が承認されているという神話が結局、合意の捏造でしかないのではないかということです。 そういった視点が大澤さんの視点から比較的欠落しているような印象を持ちました。大澤さんともあろう人がその視点を考えなかったわけではないと思いますが、マニュファクチュアリングコンセントを正当化することになってしまわないようにそのあたり明確にしておいた方がいいのではないかと思いました。 なかなかボリュームがあり読みごたえがありました。一読してみる価値はありますので皆さんどうぞ読んでみてください。

Posted by ブクログ

2014/04/28

んーーー。何ナノ、このどうでもいい話の連続。 インド文明と中国文明の対比は、少しおもしろかったけど。 キリスト教と仏教の対比はバカバカしかった。 曼荼羅の話もくだらなかった。 すごく分厚い本だけど、中身は薄っぺらい。

Posted by ブクログ

2014/03/28

中国とインドを非西洋社会と位置付け、その性質成り立ちを社会科学的に解明しようとする。 根本的疑問として、ジャレド・ダイアモンド同様の西洋がなぜ先に近代化し世界に価値観を拡散することになったかである。 中国は儒教をベースに、天を戴いた天子がその権威を名誉として広大な範囲に贈与して治...

中国とインドを非西洋社会と位置付け、その性質成り立ちを社会科学的に解明しようとする。 根本的疑問として、ジャレド・ダイアモンド同様の西洋がなぜ先に近代化し世界に価値観を拡散することになったかである。 中国は儒教をベースに、天を戴いた天子がその権威を名誉として広大な範囲に贈与して治める。そのツールは法家の思想だったり、贈与の経路としては科挙による官僚制、朝貢がある。天の意向にあった天子とは、堯などの過去の理想的な天子でありその点では一神教と似るし、特に天子とキリストは現世界に現れた神の代理としてのポジションが被ることになる。しかし中国は易姓革命により現実の天子は覆されてきた。 インドは中国とは異なるシステムで中国からの影響は皆無である。ジャーティー/ヴァルナにより贈与はあくまで小集団間に分断され、各集団は通婚できないなど大きな集団は形成されにくい。実際にインド亜大陸が統一されたのはイギリスによってである。

Posted by ブクログ

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