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小学生までに読んでおきたい文学(2) かなしい話
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小学生までに読んでおきたい文学(2) かなしい話

松田哲夫【編】

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小学生までに読んでおきたい文学(2) かなしい話

1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 あすなろ書房
発売年月日 2014/02/01
JAN 9784751527429

小学生までに読んでおきたい文学(2)

¥1,980

商品レビュー

3.5

3件のお客様レビュー

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2024/05/11

大人が読んで面白いアンソロジー。 背伸びしたい小学校高学年や読書好きな子、訳注や解説を読むのが好きな子は楽しめると思う。 中学生、高校生、大人も、短編集でいろんな作品に触れれるのはとてもよい。訳注にイラストもあってありがたい。もう、世の中の全ての本、こんな風に同じページの下に訳注...

大人が読んで面白いアンソロジー。 背伸びしたい小学校高学年や読書好きな子、訳注や解説を読むのが好きな子は楽しめると思う。 中学生、高校生、大人も、短編集でいろんな作品に触れれるのはとてもよい。訳注にイラストもあってありがたい。もう、世の中の全ての本、こんな風に同じページの下に訳注のせてほしいと、私個人的には思う。ありがたや。  蜘蛛の糸 芥川龍之介 著 天国からの脱落 ブッツァーティ 著 幸せの王子 ワイルド 著 ジュール伯父 モーパッサン 著 福の神 星新一 著 笑い虫のサム サローヤン 著 手 S.アンダソン 著 みにくいアヒルの子 アンデルセン 著 少女 マンスフィールド 著 ガラスの少女像 T.ウィリアムズ 著 胡桃割り 永井龍男 著 ある手品師の話 小熊秀雄 著 生命の法則 J.ロンドン 著 あるべきものがなくなるとき 松田哲夫 著

Posted by ブクログ

2015/11/11

収録作品 ・芥川龍之介 「蜘蛛の糸」 ・ブッツァーティ 「天国からの脱落」 ・ワイルド 「幸せの王子」 ・モーパッサン 「ジュール伯父」 ・星新一 「福の神」 ・サローヤン 「笑い虫のサム」 ・S・アンダソン 「手」 ・アンデルセン 「みにくいアヒルの子」 ・マンスフィールド 「...

収録作品 ・芥川龍之介 「蜘蛛の糸」 ・ブッツァーティ 「天国からの脱落」 ・ワイルド 「幸せの王子」 ・モーパッサン 「ジュール伯父」 ・星新一 「福の神」 ・サローヤン 「笑い虫のサム」 ・S・アンダソン 「手」 ・アンデルセン 「みにくいアヒルの子」 ・マンスフィールド 「少女」 ・T・ウィリアムズ 「ガラスの少女像」 ・永井龍男 「胡桃割り」 ・小熊秀雄 「ある手品師の話」 ・J・ロンドン 「生命の法則」 かなしいにもいろいろあって、切ない悲しみだったり、深い深い哀しみもあり、悲しさの中にも救いのあるものもあればないものもあり、いろいろだなあと思った。 この辺がアンソロジーを編む人の腕なんだよね。 いちばん切なかったのは「笑い虫のサム」 自分に自信がなくて、世界が恐くてたまらないから、何でも笑って済まそうとする。 「そこは笑うところじゃないぞ」と怒られても、どうしていいのかわからないから、笑ってしまう。 “彼の人生は16年で終わった。その間、彼はずっと笑い続けた。だけど、彼は人生の最初から、いや10世紀も前から、死ぬまで泣き続けていたのだ。” 好きだなあと思ったのは「ある手品師の話」 ありがちな話というか、展開はよめたけど、それでも心に残るものがある。 きっと彼にとっては生涯最高のマジックの成功なのだと思う。 哀しみも苦しみもない天上の世界にいる聖人が、ふと地上の若者たちの姿を目にする「天国からの脱落」 徳を積んで聖人になったはずなのに、この先なんの不幸の種もない生活が永遠に保証されているのに、若者たちの夢や希望に心が動いてしまった。 貧しい若者たちの夢が、どれほどかなうのか知れたものではないのに。 でも今の自分には、不幸ではない自分には、希望もないということに気がついてしまった。 “思い出と予感が一緒くたになったような感覚……。” そこにこそ、人生の価値があるのではないか、と。 そして「生命の法則」 カナダに住む原住民の元族長。 今はもう眼もよく見えず、寒さの中、乏しい食料しかなく移動する仲間の足手まといにならないように、少しの薪と一緒に置いて行かれる。 今となっては自分が部族のためにできることはそれしかないから。 それは代々行われてきた、部族を守るための生命の法則なのだから。 自分の人生に後悔はない。彼は何度もそう思う。心から。 でも「もしかしたら、たくさん食料がある場所を見つけたと、息子がそりをひいて迎えに来るかもしれない」と思ってしまうのも、当たり前の心情で。 静かに心に染みる一篇。 小学生に染みるかどうかはちょっとわからないけど。

Posted by ブクログ

2014/06/22

「かなしい」と言っても泣いてしまうような悲しみではなくて、しんと心に残る切ない話。「蜘蛛の糸」が悲しいかはちょっと疑問。「小学生までに」というものの、普通の小学生にはちょっと難しいなあ。 『ワインズ・バーグ オハイオ』は大好きな小説だけど、「手」の主人公の悲哀がわかるか? テネシ...

「かなしい」と言っても泣いてしまうような悲しみではなくて、しんと心に残る切ない話。「蜘蛛の糸」が悲しいかはちょっと疑問。「小学生までに」というものの、普通の小学生にはちょっと難しいなあ。 『ワインズ・バーグ オハイオ』は大好きな小説だけど、「手」の主人公の悲哀がわかるか? テネシー・ウィリアムズの「ガラスの少女像」、(『ガラスの動物園』の小説化作品)は、『ガラスの動物園』のあらすじ読んでるみたい…。やっぱり戯曲の方がいい。永井龍雄『胡桃割り』は、昔教科書に載ってた(高校だったと思う)。今読むと、母が死んだあと父に「世話する人が必要」って後妻を連れてくるところが昭和。今そんなこと女性に言ったら破談になること必至だね。マンスフィールドの「少女」のお父さんも娘の手を定規で叩くし。 そんなこんなで、名作ぞろいではあるものの(時代背景のわからない)小学生にはおすすめできないが、中学生以上大人なら良いかも。

Posted by ブクログ

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