商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 英治出版 |
発売年月日 | 2013/10/25 |
JAN | 9784862761736 |
- 書籍
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バングラデシュ国づくり奮闘記
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バングラデシュ国づくり奮闘記
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財務省官僚の池田洋一郎氏が世界銀行バングラデシュ事務所で勤務していた際の経験をもとに、現地目線でのバングラデシュが描かれている。 全文を通して、氏が現地で悪戦苦闘をしていく過程で得た学びが共有されるという構図が面白かった。唯一、第11章と第12章で現地でのバラマキ援助活動が記され...
財務省官僚の池田洋一郎氏が世界銀行バングラデシュ事務所で勤務していた際の経験をもとに、現地目線でのバングラデシュが描かれている。 全文を通して、氏が現地で悪戦苦闘をしていく過程で得た学びが共有されるという構図が面白かった。唯一、第11章と第12章で現地でのバラマキ援助活動が記されていたが、個人的に受け入れられなかった。途上国の開発について確りと学んだ上で、種々の取り組みに励んでもらいたいと思う。 第10章の冒頭、「新興国の政治・社会情勢は山の天気のようだ」という点は的を射ているように思う。2016年のバングラデシュのテロ然り、2021年のミャンマーのクーデター然り、成長が爆発していくかというところで突然ブレーキがかかってしまうのは、難しい山の天気のようでもあり、途上国の難しさを感じてしまう。
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著者が、二年間という限られたバングラデシュ滞在期間の中で、これ程多くの現場に足を運び、現場の人々とのコミュニケーションを密にし、発信し続けたというところがまずすごい。この発信力を見習い、磨き続けなければならない。 内容としては、開発の主要課題と取り組みに対して、全て現地の人々の目...
著者が、二年間という限られたバングラデシュ滞在期間の中で、これ程多くの現場に足を運び、現場の人々とのコミュニケーションを密にし、発信し続けたというところがまずすごい。この発信力を見習い、磨き続けなければならない。 内容としては、開発の主要課題と取り組みに対して、全て現地の人々の目線に立って書かれている。この手の仕事では、どうしても政府側あるいはドナー側の情報に偏りがちであるが、うまく住民の生活実態を盛り込むことで、課題の壁の大きさとともに、それに対してダイナミックにチャレンジする現場の力強さが伝わってくる。 同業者として、このように現地の声を聞き、発信するということは、ぜひ心がけていきたい。
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世界銀行のスタッフによるバングラデシュ体験記。大変な行動力。多くの固有名詞、個人名とともに、その実像が語られる。統計データから見る国家像とは違う見え方である。どちらもがバングラデシュなのだろう。 信仰の自由を認める比較的穏健なイスラム教国という認識でいたが、政治的な思惑から国内...
世界銀行のスタッフによるバングラデシュ体験記。大変な行動力。多くの固有名詞、個人名とともに、その実像が語られる。統計データから見る国家像とは違う見え方である。どちらもがバングラデシュなのだろう。 信仰の自由を認める比較的穏健なイスラム教国という認識でいたが、政治的な思惑から国内の宗教対立を煽る動きがあることを知る。悩ましい。 穏健であることには大きな価値があるのだが、原理的に、その主張もまた穏健であり、ヒステリックで極端な大声の主張が目立ってしまうことが多い。国全体が貧困であることから利益を得ている勢力もあるのだろうと想像すると、人口ボーナスに恵まれた若き国とはいえ、成長への道は滑らかではないと思われる。 あまりに貧弱なインフラは最大の弱点である。インフラへの投資が国力の増強には不可欠だが、その課題の多くは権利調整である。バングラデシュは民主国家であることのコストを引き受けねばならない。その点に多くのノウハウのある日本からの支援には多くの可能性があるだろう。
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