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平成海防論 膨張する中国に直面する日本 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2014/01/04 |
JAN | 9784167900199 |
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平成海防論
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平成海防論
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商品レビュー
3.7
6件のお客様レビュー
平成の海における様々な問題について特に海保職員へのインタビューをもとに、論じている。 タイトルからイメージされるような、軍事的な、また中国に対象を絞った話ではなく、北朝鮮の不審船や捕鯨、海底資源や海賊問題なども扱っており、日本を取り巻く海洋問題の当時の雰囲気がわかる。 海で仕事を...
平成の海における様々な問題について特に海保職員へのインタビューをもとに、論じている。 タイトルからイメージされるような、軍事的な、また中国に対象を絞った話ではなく、北朝鮮の不審船や捕鯨、海底資源や海賊問題なども扱っており、日本を取り巻く海洋問題の当時の雰囲気がわかる。 海で仕事をする人以外は普段意識することのない、しかし日本にとっては重大な問題について、しっかりと知り、考えなければと思わされた。
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日本の海に関しての本をほとんど読んだことなかったからか、純粋に知らないことばかりで楽しかった。 やっぱりこういうの読むと金が大事だなあと思う 正しいことだから、やるべきだじゃなくて、 金をどうするかってことまで考えないと 議論としては成り立たなくなってしまう気がする
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
著者の基本スタンスは①法整備を含め軍事的な準備は進める(9条改正派かは微妙。堅持派とも読める)。②外交は周到な準備とリアリズム(つまり、石原慎太郎の如き無計画・無思慮なパフォーマンスは×)、③硬軟あい混ぜた交渉態度(譲るべきは譲り、強硬・軍事一辺倒は愚)、④事実を重視か。また、取材態度は対立当事者双方から主張を聞き双方共に指摘(本書の調査捕鯨問題に顕著。扶○○出版書とは一味違う)。特に後者があるゆえ記述に信が置ける。面白い指摘は、中国内の新聞に「産経」が多く引用。理由は日本人性悪説に利用しやすい記事内容。 引いては、中国の対日感情悪化に産経が荷担し、反射的に日本の国益を損なっていると思しき記述がある点。また、著者は、相手・対手が行っている行動を当方も行いうることを前提にしているようだが、逆もまた同様と言えようか。本書の指摘する事実は、例えば、海賊と日本の輸入路の安全(エネルギー・食糧等)との関係、中国海軍・空軍の増強、現在の規模の調査捕鯨の必要性等は、立場のいかんを問わず認識しておくべきだろう。 補足。①海保の装備の不備が顕著。とはいえ、予算限界がある以上、海自予算を海保に回す必要性高し。②中国空軍の装備更新のため、制空権こそが緊喫の課題。陸自・海自予算を空自に回す必要性も。2014年刊行(一部本書書き下ろし有。底本2009年)。
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