商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2014/01/04 |
JAN | 9784167900021 |
- 書籍
- 文庫
コラプティオ
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コラプティオ
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商品レビュー
3.8
55件のお客様レビュー
途上国の政治なんて、こんなもんなんだろうなと感じた。 権力者が力を持ちすぎることに対する警鐘を鳴らしている。 登場人物は多いものの、それぞれのキャラクターがしっかりしており、このあたりはさすがだと思う。 白石妻だけはちょっと自己中心的過ぎたかな。
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圧倒的な求心力で、多く支持を集める総理大臣の宮藤。宮藤に心酔し、政治学者から宮藤の政策秘書の立場に着く白石。暁光新聞の記者として、政権の闇をスクープで暴こうとする白石の同窓生神林。 主に白石と神林の視点を、交代させながら、強大な権力を持つことの危うさを描いた政治小説。 久しぶり...
圧倒的な求心力で、多く支持を集める総理大臣の宮藤。宮藤に心酔し、政治学者から宮藤の政策秘書の立場に着く白石。暁光新聞の記者として、政権の闇をスクープで暴こうとする白石の同窓生神林。 主に白石と神林の視点を、交代させながら、強大な権力を持つことの危うさを描いた政治小説。 久しぶりに、鉛を飲み込んだかのようなドッシリと重たさを感じさせてくれる小説。 登場人物が少ないので、現実的な政治小説というわけではなく、2人の若者の成長と正義感を描いた物語,という方が正解かも。 タイトルの意味が最後に書かれているので、最終ページは最後に見ることをお勧めします(笑)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
性格も立場も異なるふたりの青年が政治の世界をどのように渡り歩き、どのようにこの国を憂うのか。 ひとりは総理補佐官の理想主義者の白石 もうひとりは新聞記者の野心家の神林 登り口や登頂ルートは違うのだけれど、同じ結論に至るのはおもしろかったです。 宮藤を軸にして田坂が白石を育て、東條が神林を育てた対立軸もおもしろかったです。 手段としての権力は、結果が手段を肯定しますが、 目的としての権力は、腐敗が進み権力はやがて暴力へとエスカレートしていきます。 また、理想とするリーダー像というのは存在しなく、その組織(社会)の成熟度や状況によって、理想のリーダー増というのが変容していくというのを提示しているのもおもしろかったです。 学生の頃に読んだ職業としての政治、君主論を再読したくなりました。今読んだらあの頃とは捉え方が変わっているとは思います。 (もうそんな気力もありませんが)
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