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皇帝フリードリッヒ二世の生涯(上)
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皇帝フリードリッヒ二世の生涯(上)
¥2,640
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商品レビュー
4.2
28件のお客様レビュー
世界史の教科書で皇帝派と教皇派の争いは習っても、この人の名は出てこなかった。読んでみると、中世末期に生きながら、法に基づいた中央集権国家を目指し、そのための官僚を育て、イスラム教のトップとも友人になって平和を保ち、学者を保護し、…と多方面にすごい君主だった。とても面白い。
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13世紀初頭に神聖ローマ帝国の皇帝になるフリードリッヒ二世に関する本ですが、恥ずかしながら私はこの人物の知識がほとんどない状況で本書を手に取りました。事前の知識がないからか、むしろ本書の内容は乾いた布にしみる水のようにどんどん吸収できました。また塩野さんの他の作品はかなり読んでい...
13世紀初頭に神聖ローマ帝国の皇帝になるフリードリッヒ二世に関する本ですが、恥ずかしながら私はこの人物の知識がほとんどない状況で本書を手に取りました。事前の知識がないからか、むしろ本書の内容は乾いた布にしみる水のようにどんどん吸収できました。また塩野さんの他の作品はかなり読んでいますが、塩野さんが気になる人物であるというのは上巻で分かった気がします。極めて現実主義かつ合理主義者であり、古代ローマの初代皇帝アウグストゥスに対するあこがれがあったということで、平定そして平和を築くためのシステム構築を大胆かつ繊細に行った人物ということが随所に記述されています。またローマ法王が強い権力を持っていた時代に、単に法王との権力争いをするのではなく、今で言う世俗主義を先取りした発想をしていたということで、極めて先見性もあったという印象を受けました。しかも見方によれば、古代ローマ帝国のアウグストゥス以上に多くの制約があるなかで、それなりに大きな帝国のシステム作りをするという難事業に取り組む話は極めて興味をそそられました。ビジョンだけでなく、それを実現する才能(政治、外交など)、人を見る目、そして何より運が揃うと世界は変わるということでしょうか。細かいところでは法王とのやり取りを情報公開する話など、興味深いエピソードが多数含まれていると思います。
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あい変わらず、塩野さんの本は読ませます。最初からぐいぐい引き込まれていくこの感覚は塩野節とでもいうものだろうか。皇帝の伝記という形を取って、中世とはどういう時代だったかを知るための好著と思う。 以下注目点 ・人間は同じようには出来ていない。親と子でも、同じようにはできていない。...
あい変わらず、塩野さんの本は読ませます。最初からぐいぐい引き込まれていくこの感覚は塩野節とでもいうものだろうか。皇帝の伝記という形を取って、中世とはどういう時代だったかを知るための好著と思う。 以下注目点 ・人間は同じようには出来ていない。親と子でも、同じようにはできていない。逆境でも克服できる人はいるが、克服できない人も多いのだ。そのうえ、さらなる逆境に、自分で自分を追いこんでしまう人さえいるのである。
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