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戦国武将と男色 知られざる「武家衆道」の盛衰史 歴史新書y
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 洋泉社 |
発売年月日 | 2013/12/07 |
JAN | 9784800303035 |
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戦国武将と男色
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戦国武将と男色
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商品レビュー
3.2
5件のお客様レビュー
戦国時代の男色の話。下世話な噂話を列挙したものではなく、通説とされる逸話に対して一次資料をもとにきちんとした検証を加えていく。 「男色」は、現代の同性愛と同義ではなく、成人男性が少年児童を抱く小児性愛であり、江戸時代に入ると「無体なもの」として批判の対象となっていった。そのため...
戦国時代の男色の話。下世話な噂話を列挙したものではなく、通説とされる逸話に対して一次資料をもとにきちんとした検証を加えていく。 「男色」は、現代の同性愛と同義ではなく、成人男性が少年児童を抱く小児性愛であり、江戸時代に入ると「無体なもの」として批判の対象となっていった。そのため江戸時代に書かれた軍記物などでは、戦国時代の大名の評価を下げるための暗君エピソードとして、「寵愛した小姓を重用した」などの男色話を創作したり、因果がわかりにくい事柄の経緯を説明するために、「誰それと誰それは男色関係にあった」というエピソードをこじつけたりすることがあったようだ。BL小説や漫画の格好の題材にされているカップリングも、後世に着せられた濡れ衣である可能性が高いのだと肝に銘じる必要がある。一方で、武将が寵愛した家臣を重用することは批判の対象であったが、無名の家臣どうしの男色は純愛として美談になることもあったようだ。 「おわりに」に記載があったが、少年愛が廃れるにつれ、華奢な体つきの女性が尊ばれるようになり、もともとは安産型のふっくらとした肉付きの良さが好まれたという。現代の少女愛にも繋がる系譜であり、よくよく考えた方がいいという指摘に、なるほどと考えさせられた。江戸時代には見目の良い少年はおちおち外も歩けなかったといい、現代の性被害女性に対して冷淡な反応をする男性などは、その時代に美少年に生まれてみれば少しは気持ちがわかるのではないかと思った。
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この作者の姿勢は、世に出回っている男色で出世したというのは根拠が薄いことが多いというスタンス。加えて、少年だから性犯罪に近く、その発祥期から禁忌とされる変遷を描いた。 読んでて、結構楽しかった。 男子のカップルの話なんだけど、結構、感動してしまうエピソードが多かった。男色の間...
この作者の姿勢は、世に出回っている男色で出世したというのは根拠が薄いことが多いというスタンス。加えて、少年だから性犯罪に近く、その発祥期から禁忌とされる変遷を描いた。 読んでて、結構楽しかった。 男子のカップルの話なんだけど、結構、感動してしまうエピソードが多かった。男色の間柄であった主人の救援を信じて待つ家臣。片や進退のつかない戦局をなんとかまとめ上げ救出に向かう主人。敵の数ははるかに多いが、夜襲を企てると、城内からも呼応して、結局やっつけるという話とか。それに読み交わす歌の美しいこと。 違う意味で感動したのが、ピンチの時に、男色相手の家臣が逃げ出した。その主君の側に最後までいたのが、男色をよしとせず冷遇され続けた忠臣たちであったこと。 伊達政宗が、自分の寵愛小姓を小早川に望まれた時、一夜だけなので抱かれろという手紙を残しているが、その小姓を気遣い見舞いに行くという他の政宗の手紙が残っていたりして優しいこと、署名が正宗だったりと疑う点があって創作ではないかと言ってくれている作者に、政宗ファンの私はちょっと嬉しい。
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- ネタバレ
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この人だったかな……「書いているうちに肛門が痛くなってきた」とついったーで書いていたのは。 単に男色について論じているのではなく、「通説を疑え」「様々な資料を駆使せよ」という点は全ての学問に当てはまるのではないかなと思った。
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