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白妖鬼 日経文芸文庫
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白妖鬼 日経文芸文庫

高橋克彦(著者)

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白妖鬼 日経文芸文庫

660

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本経済新聞出版社
発売年月日 2013/12/07
JAN 9784532280222

白妖鬼

¥660

商品レビュー

3.7

3件のお客様レビュー

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2020/12/16

鬼シリーズとして3冊目ですが、今までで一番面白かった。 都で雅な人に憑いて世を乱す鬼を、陰陽師と蝦夷と土蜘蛛の連合軍で成敗するなんていうアイデアは高橋氏ならではのものだと思います。

Posted by ブクログ

2018/07/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

都から遠く離れた胆沢で陰陽師としている弓削是雄。 蝦夷の居住地に接するその地は、他人からは都落ちに見えるかもしれないが、彼は頗る気に入っていた。 鬼は、この地にはいない。 鬼は、人のそばにいる。 突然陰陽師を解任された是雄は、のんびり陸奥の地で過ごそうと思っていたが、宿命がそれを許さなかった。 蝦夷の少年・淡麻呂、土蜘蛛の少女・芙蓉丸と共に、都に現れた鬼を退治するために是雄は平安の都を目指す。 是雄の術はかなりの腕なのだが、なぜ都落ちなのかというと、名字でお分かりのとおり弓削道鏡の末裔だから。 100年経っても都の人は忘れない。 物狂帝というので、冷泉帝かと思ってちょっとドッキリした。 伊藤遊の『えんの松原』が物凄く好きで、その主人公の一人憲平親王が後の冷泉帝なので、そうだとしたら嫌だなあと。 調べてみたら、冷泉帝より100年ほど前の時代、陽成天皇でした。 鬼の正体はさておき、都人からは人間扱いされない蝦夷の少年、土蜘蛛(洞窟住まいをしていた茨城あたりに住んでた人たち)の少女、そして道鏡の末裔ということで差別されていた是雄が、都人の中でも最上の天皇に取りついた鬼を退治するために都を目指す話は、逆から見た桃太郎なのである。 鬼の所業は、人間からしたら許すまじき残忍極まりない悪行で、読んでいて気持ち悪くなる人もいるかもしれないけれど、読後感はさわやか。 純真無垢な淡麻呂の存在や、登場した途端存在の禍々しさと対照的なお笑キャラになった髑髏鬼が実にいいんだよね。 自分の心に正直な芙蓉丸も、あくまでも冷静な是雄もとてもいい。 平安というなじみの薄い世を舞台に、ザッツ・エンターテインメント! 上手いなあ、高橋克彦。

Posted by ブクログ

2013/12/12

全1巻。 シリーズ物3作目。 「鬼」をテーマにした短編シリーズ。 1作目で出てきた弓削是雄が 都の鬼退治のために 仲間を集めつつ任地のみちのくから上る話。 あとがきにも書いてたけど、 逆桃太郎なイメージ。 前作、紅蓮鬼もそうだったけど、 今作も長編。 1作目の短編が序章で、 ...

全1巻。 シリーズ物3作目。 「鬼」をテーマにした短編シリーズ。 1作目で出てきた弓削是雄が 都の鬼退治のために 仲間を集めつつ任地のみちのくから上る話。 あとがきにも書いてたけど、 逆桃太郎なイメージ。 前作、紅蓮鬼もそうだったけど、 今作も長編。 1作目の短編が序章で、 2作名以降にそれぞれの物語が紡がれていく感じなのかも。 1作目にも登場した髑髏鬼などのユニークな仲間たち、 ミステリ調の黒幕推理、 メジャーどころなラスボスとの手に汗握る戦いなど、 さいごまでグイグイ引っ張られた。 やっぱみちのくが絡むと生き生きしてるようにみえる。 著者。 どんどん面白くなってきて 続きが楽しみ。 が。 あいかわらず表紙が恥ずかしい。 タイトル周りのグラデとか本当やめてほしい。

Posted by ブクログ

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